バイク用語辞典

ウエットカーボン うえっとかーぼん Wet Carbon

類語
ウエットカーボン

カーボンパーツの製造方法には主にドライカーボン(オートクレーブ成形)とウエットカーボン(ハンドレイアップ成形)がある。

 

ウエットカーボンは、ガラス繊維のFRPと製造方法は同じで、カーボン繊維で織り込まれたクロスをパーツの形状に切り貼り、必要に応じてガラス繊維を重ねながらポリエステル樹脂を浸透させ、パーツ型に貼り込んでいく。乾燥室などで乾燥させ、硬化したら型から外し、トリミングや研磨をして完成する。

 

ウエットカーボンは、従来のFRP製の外装パーツの8割ほどの重量であり、ドライカーボンには劣るが高い剛性と強度を持つ。基本的には大掛かりな装置が不要なため、ドライカーボンより安価に製造できるが、オールハンドメイドのため量産には向かない。また、ポリエステル樹脂は手作業で浸透させていくために、職人の技量によって見た目や重量が変わることもある。

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