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参加しながらうまくなる。スキルアップの要素満載の走行会、「BIKE GATHERING」

サーキットを走る楽しさとは何だろう。速く走りたいから、思い切りスロットルを開けられるから、公道では味わえないスピードを感じられるから。きっと理由は人それぞれだろうと思う。そして私、伊藤英里は、カッコいいライダーを目指してサーキットを走っている。カッコいいというのはもちろん、うまくバイクを走らせるライダーのことだ。RIDE HIの「BIKE GATHERING」は、そんな自分にぴったりの走行会だった。
Photos:
長谷川 徹,渕本 智信
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ブリーフィングで危険を把握してから走行に入る

サーキット走行会にはそれぞれに個性がある。最近ではサーキットビギナー歓迎を謳う走行会が増えてきたように思うが、サーキットを走り始めた頃は「こちとら自信を持って超ひよっこなのだが、ビギナーってどのくらいのビギナーが参加していいんだろ?」と思っていたものである……。やはり実際に参加してみなければ、わからないことが多いもの。今回は10月16日(土)、袖ケ浦フォレスト・レースウェイで行われたRIDE HIの走行会「BIKE GATHERING.007」に参加したので、その実際の様子をお届けしたい。

まず印象深く残っているのが、ブリーフィング。走行前にサーキットを走る上で知っておかなければならないフラッグの意味、ルール、注意点などが説明される時間のことだ。ちなみに「BIKE GATHERING」のブリーフィングは1時間。「長っ!」と思うなかれ。……かく言う私も、タイムスケジュールを見てちらりとそう思ったのはここだけの話である(※ブリーフィングはとっても大事です!)。

けれど、聞いていると1時間の意味がわかるし、「早く走りたい」と焦る気持ちをクールダウンする時間にもなっているように思う。なかでも参考になったのが、根本健さんによる、コース図を使った説明である。走行中、特に注意が必要なポイント、コースアウトしがちなポイントをピックアップして、なぜそこが危ないのか、気をつけなければならないのかまでわかりやすく解説されるのだ。ただ「危ない」と言われるよりも理由を説明されるから、自分のライディングスキルの中でどう注意して走ればいいのかがわかる。これは本当に重要な情報だった。走行中も常に頭の片隅にあって、無理をしない走りを心掛けることができた。

「バイクを長く楽しむためには、転倒したり怪我をしたりして、大事な人に心配をかけてはいけない」という根本さんの言葉が強く心に残った。「BIKE GATHERING」では転倒者が少ないということだったが、それにも納得である。

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根本さんによる走行時の注意点の説明は、走っているときにずっと頭に残っていた

教わったことをフリー走行で実践できるプログラム

走行はレベル別に4クラスに分かれており、各クラス15分×6本。最初の2本は先導走行で、これもまた、「走りたい~!」と急く気持ちにブレーキをかけてくれる。私はCクラス(サーキット走行経験が数回程度)での参加だったのだが、先導走行の間に自分と周りのペースを感じることができた。参加者によって状況は変わるだろうとはいえ、この時間で自分のクラスのペース、雰囲気を把握できるのもメリット。また、先導走行のペースは比較的ゆっくりなので、ライン取りはもちろん、ブレーキングのポイント、クリッピングポイント、フラッグが提示される各ポストの位置などを把握するのにもちょうどいい。先導走行の時間にある程度、自分の走りのベースをつくってフリー走行に臨むことができた。先導走行が2本、合計30分に設定されているのには意味があるのだとわかる。ちなみに、フリー走行でも希望すれば先導をしてもらえる。走行後、先導してくれたライダーに突撃して、アドバイスをもらうこともできるそうだ。

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フリーで走るライダー、先導希望のライダーと別れて並ぶ。この案内もとても親切だった

そして、各種レッスンが充実しているのも、参加して感じた「BIKE GATHERING」の特長である。この日はMotoGPの解説でおなじみ、元ホンダワークスライダー、モータージャーナリスト宮城光さん、1993年ロードレース世界選手権250ccチャンピオンの原田哲也さんの超・豪快な少人数制レッスンプログラムが用意されていた。これらは事前申し込み&抽選なので限られた人しか参加できないけれど、午後には根本さんによるライディングフォームチェックが実施された。こちらは当日希望制で、コース上ではなくサーキットの駐車場で行われる。というわけで、私も以前から修正の必要を感じていたコーナリング中のライディングフォームをしっかりがっちり教えていただき、その後の走行でトライ! ああでもない、こうでもないと教わったことを頭でリピートしながら走行。最終的にできていたかと言えば、まだまだ練習が必要……。けれど、教わった知識を体にすぐ落とし込める環境だから、身に付きやすいと感じる。

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宮城さんによる、なんとマンツーマンのレッスン。Cクラス4名限定とのことで、スペシャルすぎる

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ミシュランプレゼンツの原田さんのレッスンはA,Bクラス8名限定。ライダーの方はみんな熱心にお話を聞いていた

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根本さんにコーナリング中のライディングフォームを教えていただいた私。その後の走行で教わったことをすぐに実践できるので、忘れずにすむのだ!

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Dクラス(サーキット初走行ライダー向け)では走行後に講習会が行われていた。フォローが手厚い

走行会というと、サーキットを走るだけで終わってしまうこともある。もちろん、サーキットを楽しんで走るイベントだからそれでも十分かもしれない。けれど、せっかくサーキットを走るならば、そしてめちゃくちゃ豪華な先導ライダーのみなさんがいらっしゃるのだから、いろいろ教えてもらえたらいいのに、と思ってしまうのはワガママだろうか。サーキットはクルマやバイク、自転車も歩行者もいない一方通行の空間で、何度も何度も同じポイントを走ることができる、最高の練習場だとも思うからだ。「BIKE GATHERING」は参加者のレベルアップにつながるレッスンプログラムが充実していて、それがとても魅力的だった。速さ至上主義ではなくて楽しく走っている人が多い印象だったのは、こういう走行会だからこそなのだろうな、と思う。

スタッフの方と参加者の方との距離もとても近く、一貫して感じる「スポーツライディングを楽しんでほしい」というこの走行会のコンセプトが、居心地のよさを形作っている。6本の走行を走り切って、「次はいつ参加しようかな~」、気づけばそう思っている。サーキットを走って、遊び尽くした充実感が両腕にあふれるほどだった。

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出展ブースも多数で、パドックはとても華やか。走行までの時間も退屈しない

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ピレリジャパンのブースでは、スーパースポーツ世界選手権300に参戦するレーシングライダー、岡谷雄太選手が2020年第6戦カタルーニャで日本人初の優勝を飾ったトロフィーが飾られていた

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参加者のみなさんはとても気さくで、どこか和やかな空気が流れている走行会だった

2022年のスケジュールはこちら

RIDE HIが主催する初心者歓迎のサーキット走行会「BIKE GATHERING」、2022年は千葉県 袖ケ浦フォレスト・レースウェイにて7回の開催を予定しております。
サーキットでプロカメラマンに写真を撮ってもらいたい、サーキット走行を経験してみたい、自分のバイクの性能を少しでも試してみたい。そんなライダーの皆様をお待ちしておりますので、下記の日程を空けておいていただけると嬉しいです。
2022年もサーキットでお会いしましょう!
開催内容や申込開始は、開催日のおよそ2カ月前にお知らせいたします。RIDE HIのWEBページやTwitter、Facebookをチェックしてみてください!

  • BIKE GATHERING.008 4月9日(土)
  • BIKE GATHERING.009 5月14日(土)
  • BIKE GATHERING.010 6月4日(土)
  • BIKE GATHERING.011 7月2日(土)
  • BIKE GATHERING.012 9月10日(土)
  • BIKE GATHERING.013 10月1日(土)
  • BIKE GATHERING.014 11月5日(土)

RIDE HI Twitter:@ride_hi
RIDE HI Facebook:@ridehi.official

更新日
2022/09/21
公開日
2021/12/08

BIKE GATHERING.015

2023/04/01SAT 開催

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