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コーナリングするためのシフトダウンはいつすればいいの?【教えてネモケン070】

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A.エンジン回転が低いと感じたらすかさず操作!

RIDE HIでよく書かれているように、
なるべく高いギヤを使い低回転でコーナリング
始めるのですが、スロットルを開ける手前で
回転が下がりすぎてガタガタして加速しません。
車体が寝る前にギヤを落とすのが正解なのか
それとも加速のタイミングまで待ち
立ち上がりの時に操作するほうが
良いのでしょうか?

最新エンジンなら2,000〜2,500rpmから加速できる

まずシフトダウン……ギヤを下げていく一般的なタイミングから説明しましょう。レースのような攻めた走りでないという前提でお伝えします。

たとえばワインディングの直線部分で5速や6速で走っていたとします。次に現れるコーナーの曲率を見て、120度などの浅い角度で曲がっていればリーンの寸前に4速、90度ほどのきつく曲がっているように見えれば同じくリーンの寸前に3速までギヤを落とします。

その間隔などのタイミングは、スロットルを戻して軽くブレーキングした状態で3,000rpmまで落ちてきたらひとつギヤを落とすといった感じです。

ご質問にある回転が落ち過ぎてしまった場合ですが、ツインだと2,500rpmあたりがギクシャクしない限界かもしれませんが、4気筒であれば2,000rpm でもスロットルの開け方次第で低過ぎるということにはなりません。エンジンのポテンシャルからいえば、最新のエンジンであればノッキングすることはほぼありません。

ただスロットルの開け方がわずかに捻った状態を続けると、加速していないパーシャルの状態に近くなり、ドライブチェーンが躍ってしまったりして、ギクシャク感を生じやすくなります。

また、この低い回転域であれば、急激に飛び出すようなことはないので、確実に加速していく開度までスロットルを少し大きめに捻るのが鉄則です。そして回転が上昇して加速度が強まる前に次のギヤへ素早くシフトアップして、平穏でグリップの良い回転域を繋いでいきます。

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基本は車体を寝かせる手前に行う

そもそもギヤを落とすのは効率よくコーナーを立ち上がるため。車体をバンクさせはじめる寸前にギヤをシフトするのが基本だが、臨機応変にシフト操作ができれば、ライディングの自由度はさらに上がる。時にはバンクさせた状態でシフトアップ・ダウンを行うケースもあるが、クイックシフターが搭載されているバイクなら安心して操作できる

コーナリング中でもギヤを落とす!

これより低い回転域まで速度が落ちてしまったら、コーナリング中であっても躊躇なくもうギヤを1速落としてください。コーナーのクリッピングポイントを過ぎて、加速をするタイミングで落とすのはスムーズさを欠くのでお薦めしません。

ただ回転が低過ぎる……と思い込んでいるだけで、実は2,000rpmあたりなら問題なく、ここまで低い回転域であればスロットル全閉でもここから回転がドロップすることはほとんどありません。

それに予想したよりコーナーの曲率が緩く、通過速度も少し高めて大丈夫であれば、スロットルを開けるタイミングをリーン直後からに早めるのはまったく問題ないはずです。セオリー通り、クリッピングポイントを過ぎるまでは加速しない、などとこだわる必要はありません。

ただ速度を調整するために、加速も減速もしないパーシャルスロットルの状態にするのは、曲がっている途中でクラッチを切ると不安定な感じになるのと同じことです。スロットルは閉めているか開けているかのどちらを意識して操作してください。

Words:根本 健 Photos:真弓悟史,長谷川 徹