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このバイクに注目
HONDA
CB400FOUR
1997-1998model

4本マフラーのCB400FOURは直立乗車姿勢の乗り味にエンジン前傾角を立てたフレームを新設計!【このバイクに注目】

Photos:
HONDA

'70年代の燃料タンクとサイドカバーが独立したアップライトなライポジと堂々の安定感、そして連結してない4本の独立サウンド!

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ホンダは1997年に敢えて4本マフラーを装着した、クラシカルなCB400FOURを投入した。
ベースは1992年にデビューしたCB400 Super Fourで、ネイキッド戦線での劣勢を一気に巻き返したトップセラーバイク。
そんな勝ち組となったSuper Fourを見ながら、4気筒といえば初代CB750フォア、象徴的だった4本マフラーが忘れられない……社内開発チームで生粋のCBファンから沸々とそんな気運が盛り上がったという。
いかにも新しい4気筒400ではなく、クラシカルな感性の4気筒に乗りたい……そんな願望をカタチにしてみようということで、プロジェクトはスタートした。

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エンジンはCB400 Super Fourをベースにするものの、これに4本のマフラーを装着するだけでなく、車輌全体のデザインから走りのフィーリングまで、70年代の堂々たる4気筒の路面に根を生やしたようなドッシリとした安定感がセットでなければ意味がない!
そこでまずエンジンのシリンダー前傾角を26°から21°へと起こした。
こうすることでフレームのダウンチューブ角度を変えた車体へ設計し直し、前輪荷重とリーンの動きでハンドリングに安定感とゆっくりした回頭性になるノウハウから、トラディショナルな乗り味にできると睨んだからだ。
このエンジンの角度変更で、キャブレターも取付角度を昔からの水平に近い仕様へ変更、吸気長を稼げたことでレスポンスにもゆとりを感じさせる、操作に対するラグ感(ちょっとした遅れ)を敢えて特性として与えることができた。

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そして課題の4本マフラーは、途中どこにも連結部分を持たない、完全独立の4ストレートマフラーとした。
これは先ず各気筒の干渉を利用する出力特性より、純粋に4気筒サウンドの効果を狙ったからだ。
さらにサイレンサー部分で排気の流れを反転構造として、サウンドがいかにもクラシカルな4気筒らしい、重低音をベースにチューン。
少し後ろで聞くと共鳴したヘビーなサウンドが、排気圧と共に感性を刺激してくる……そんな拘りが詰まった4本マフラーへと仕上げたのだ。

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さらにシリンダーには空冷のような深々とした冷却フィンを与え、燃料タンクとサイドカバーとを繋げず、懐かしい独立したパーツとして際立たせ、エンブレムも目立つ存在にデザインするなど、随所にこだわりをア込めたオリジナリテイ溢れるルックスとした。
しかしこのマニアックな違いは、リリースされてもなかなか伝わらず、雰囲気だけ4本マフラーで気分を変えてみた程度にしか理解されないままが過ぎていた。
乗れば最新SuperFourとは明らかに違う、やや重みのあるステアリングヘッドのゆったりとした動きのリーンなど、アップライトなライディングポジションならではの懐かしい乗り味を楽しめた。
まだ売るための方法として、グラフィックを初代CB750フォアのイメージにするなど残されていた筈だが、懐古趣味でつくったのではないという気骨がそれを許さなかったようだ。
こうしていかにもオートバイらしさを湛えた4本マフラーが、僅か2シーズンで姿を消す運命となっしまったのは残念でならない。