海外で4番目の生産拠点をブラジルで操業開始
1901年に創業した世界最古のロイヤルエンフィールドは、南米ブラジル北部のアマゾナス州マナウスにCKD(コンプリート・ノックダウン:製造国からすべての部品を輸入して組み立てる方式)工場の操業を開始した。
この工場では新型Classic350,Meteor350、Himalayan、Continental GT650、INT650を含むロイヤルエンフィールド全ラインナップを現地組み立てする。
操業開始に駆けつけたCEOのB・ゴヴィンダラヤン氏は「ブラジルは2019年以降100%超えを達成していて、ロイヤルエンフィールドにとって、近い将来インド以外で最大の市場になると見込んでいる。中型クラスを世界的に拡大する取り組みは、南米および北米地域、ヨーロッパ、アジア太平洋などの市場が大きく成長を遂げている」と挨拶。
世界でタイ、アルゼンチン、コロンビアに続く4番目のCKD工場(年間1万5千台を生産可能)の開設に自信を覗かせた。
Eicher Motors Limited(アイシャーモーターズ・リミテッド)の一部門であるロイヤルエンフィールドは、英国のブランディングソープとインドのチェンナイの2箇所に開発部門のテクニカルセンターがあり、チェンナイ近郊の2箇所に最新生産設備の工場を稼働させている。
いわゆるスクーターなどは生産せず、350~650の中型スポーツバイクのみに集中し、生活道具にはじまり余暇のレクリエーションツールとしての両立で、多くのファン層を獲得してきた。
南米や北米地域では中型クラスのセールスでトップ5の地位を確立していて、この勢いは近々世界でトップセラーとなる日が近そうだ。
いうまでもなく生産台数の増大は、製品の信頼性向上へと直結する。最新の電子制御を駆使した新製空冷エンジンは、日本ではポストSRとしてパフォーマンス至上主義ではないライダーのターゲットになりつつある期待のブランド。低回転域からの日本車にはない頼れる力強さに惹かれるライダーが増えている。目が離せない。
INT650
CONTINENTAL GT650
HIMARAYAN
SCRAM411
CLASSIC 350
METEOR 350