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唯一のカフェレーサーGT650の力量とNewバージョン詳報!【What's New】

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カフェスタイルのライポジ違いは乗り方まで変えてしまう!

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カフェレーサーというカテゴリーの呼び名は、1950年代の英国スポーツバイクが君臨していた時代に、低くて短いハンドルとバックステップ前傾姿勢を強めたカスタムバイクが、愛車自慢でカフェに集まっていたことに端を発している。

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つまり英国がルーツで、日本でも旧くは1974年にホンダがロングタンクとバックステップに4into1マフラーと、メーカーで既にカスタムしたようなルックスで人気となり広く知られるようになった。

とはいえ、メーカーでカフェスタイルをオリジナルでランナップとなると、トライアンフやBMWにモトグッツィもそんな雰囲気のバイクをローンチしているが、純粋に英国流を纏ったピュア・カフェスタイルとなると、ルーツど真ん中のロイヤルエンフィールドが継続してきたコンチネンタルGT650に絞られるのは間違いない。

しかもルックスだけではない。GT650はベースのINT650と比べると、ハンドルの低さと狭さ、そして後退したステップ位置から、ライディングポジションはかなり異なる。
最大のポイントは着座したお尻の位置。前傾した上半身と相まって、後輪の接地点より若干後ろへ動的なロール軸が設定されるので、70~80km/hの中速以上で後輪が路面を掴んでシャープに旋回するハンドリングが際立っている。

これはクラブマンレーサーなどで実績が豊富な英国ハリス社(現在はロイヤルエンフィールド傘下)のエンジン位置や重心とのディメンション設定が正確無比だからに他ならない。

ただココで強調しておきたいのは、ベースのINT650がこのディメンションが呆れるほど優れたバランスで、タウンスピード域の軽やか且つ前輪の接地感を掴みやすい設定には乗るたびに感心させられる。
フットワークからいって、キャリアが浅ければINT650のほうを先ずお奨めしたいほど。

こうした基本設計を充分に吟味したつくり方は、いくつかの機種で応用できる兼用エンジンや兼用フレームで効率化を優先する日本メーカーには手の届かない領域。
優れたハンドリングに身を委ねていると、真っ当な走り方が身について上手くなれる、いまや貴重なベーシックスポーツなのだ。

新たにキャストホイール仕様のNewバージョン登場!

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そのコンチネンタルGT650に、10月からキャストホイールを標準装着したモデルが加わった。
この仕様はエンジンと排気系がブラックアウトされているので、外観からもひと目で判別できる。

またキャストホイールのメリットとして、一般的なスポークホイールでは不可能だった、チューブレスタイヤが装着されている。
このため万一の釘などが刺さったパンクで、チューブ式のように一気にエア抜けして走行できなくなるリスクが軽減されることとなった。

ただスポークホイール仕様モデルも継続(リムはブラックアウトとなった)されているので、ビンテージなルックスを好むファンはご安心を。

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キャスト仕様はアペックス・グレー、スリップストリーム・ブルーの2タイプで1,017,500 円(税込)。
スポーク仕様はロッカー・レッドとブリティッシュ・レーシング・グリーンの2タイプで970,200 円(税込)の他に、受注発注カラーのデュー・デラックスが990,000 円(税込)となるのと、オールメッキのタンクが特徴的なミスター・クリーンが1,025,200 円(税込)というラインナップだ。

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この10月から投入された刷新モデルは、キャスト仕様もスポーク仕様でもLEDヘッドライトや、レバーの細かな調整ができるアジャスター付きとなったり、ピギーバッグのタンクがついたリヤサスの作動性向上、USB電源の新設やハンドルスイッチの刷新がされている。

270°クランクのパルシブ且つトルキーな逞しさ、
最新大規模ファクトリーで世界へ大量出荷中!

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そして肝心の空冷ながら新世代としての進化を遂げている270°位相クランクのパラレル・ツインは、78×67.8mmのボア×ストロークで648ccと変わりないが、最高出力を34.9kW(47PS)/7,150rpm、最大トルクは52.3Nm/5,150rpmと、エンジン回転数を下げたスペック表記となっている。
パラレルツインの270°位相クランクは、いまや中型以上の定番エンジン形式となっているが、ロイヤルエンフィールドは270°の動的な振動を打ち消す1軸バランサーはもちろんだが、この不等間隔が刻むクランク偶力をトルクへ変換するジェネレーターなどの設定に特徴があり、いかにも鋭い感じはしないが低い回転域からのトラクション効率の高さは秀逸というほかない。
気づかないうちにスロットルを捻るだけでグイグイと曲がっていくのだが、刺激の少なさから安心感や楽しさとして伝わってくるからだ。

実は先のブリット350の発表で、本社と工場のあるチェンナイを取材したのだが、最小排気量が350cc以上のスポーツバイクを量産している工場としては、世界で類をみない規模の大きさとロボットを多用する最新設備の数々に唯々唖然とするばかりだった。

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チェンナイの年間で各60万代、2工場の合計で120万台が可能な規模に驚愕したが、フェイルセイフを徹底した生産設備や、すべてを自主開発し試験も社内で自動化する効率の高さは、これからのスポーツバイクの担い手として強く意識しているのが伝わってきた。

それを超ハイパフォーマンス側でなく、トラディショナルな側でレベルの高い技術力とフィロソフィを駆使しているところが、他メーカーとの圧倒的な違いとなっている。
今後が益々楽しみなロイヤルエンフィールドだ。

SPEC

Specifications
ROYAL ENFIELD CONTINANTAL GT650
エンジン
空冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
総排気量
648cc
ボア×ストローク
78×67.8mm
圧縮比
9.5対1
最高出力
34.9kW(47PS)/7,150rpm
最大トルク
52.3Nm/5,150rpm
変速機
6速
フレーム
スチール鋼管・ダブルクレードル
車両重量
212kg
サスペンション
F=テレスコピック倒立
R=スイングアーム+2本ショック
タイヤサイズ
F=100/90-18 R=130/70-18
全長/全幅/全高
2,119/745/1,067mm
軸間距離
1,398mm
シート高
820mm
燃料タンク容量
12.5L
価格
97万200円~102万5,200円(税込み)