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SHOTGUNのプライス発表と空冷RE650の想像もつかないポテンシャル【What's New】

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カスタマイズを前提とした新感覚ネイキッドスポーツを発売!

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昨年の2023 EICMA(ミラノショー)で、カスタムのベースモデルという位置づけで参考出品されていたSHOTGUN(ショットガン)650が、いよいよ日本へも8月下旬からデリバリーされることになった。
ロイヤルエンフィールドの650には、空冷並列2気筒のスタンダードなネイキッドのINT650、カフェレーサースタイルのインターコンチネンタルGT650、そしてクルーザーのスーパーメテオ650の3機種がラインナップされている。
SHOTGUNがこの3機種と何が違うのか、まずはそこから説明していこう。

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ショットガンはこれまでの3機種とは次元の異なる新感覚のベーシックなネイキッドという位置づけ。
いわばオートバイ乗りの心に宿る、生きたカルチャーとしてカスタムへと突き動かされる胎動のようなモノ……たとえば標準で装着されているタンデムシートは、ベースのサブフレームごとボルトを緩めれば分解でき、取り外して見た目も変わるシングルシーターにできる。
スポーツバイクの一台に変わりはないが、こうしたカスタマイズでライダーひとりひとりが思い描く個性へと近づける、より心模様を感じられるベーシックなバイクを標榜しているのだ。

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価格も発表になったが、ロイヤルエンフィールドの常で車体のカラーリングでそれぞれ僅かに設定が異なる。
SHOTGUN 650 Base(車体色はSheet Metal Grey)は97万4,600円、SHOTGUN 650 Mid(車体色はDrill Green/Plasma Blue)が99万5,500円、そしてSHOTGUN 650 Premium(車体色はStencil White)が101万5,300円(すべて税込み)となっている。

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空冷の並列2気筒エンジンは、これまでの650シリーズと共有しているが、フレームはクルーザーとして先行ローススポーツのINT650とCONTINENTAL GT650とは異なる骨格をローダウンした専用設計のモノと共通だ。
このライダーのライディングポジションと、その走るシチュエーションで変更したデメンジョンにより、スーパーメテオは驚くほどハンドリングが高いレベルでワインディングではクルーザーとは思えないコーナリングを楽しませてくれる。

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SHOTGUNではこのスーパーメテオのシャシーに、前輪18インチに後輪17インチとやや小径化した仕様としている。
これはさらに自由度の高いハンドリングを狙ったコンセプトで、後々選べるタイヤも幅広いスポーツモデル用となるためカスタマイズにも都合が良い。

意外に思うに違いない走りのポテンシャルなので、4機種となった選択肢は試乗してから検討するのがいちばん!

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エンジンはINT650、GT650に搭載されてきた空冷OHC4バルブの648cc、スーパーメテオ 650で規制対応などを経た仕様で、最高出力34.6kW(47PS)/7,250rpm、最大トルク52.3Nm/5,650rpm。
クランクの下死点から上死点までのピストンとコンロッドが上にゆく行程で、大事な有効トルクの柔軟性に富んだチカラ強さを発揮するのが、ロイヤルエンフィールドの伝統的なエンジン哲学。

ワインディングを闊歩するイメージのCONTINENTAL GT650は、648ccで47PSが信じられないポテンシャルを発揮し、800~900ccもしくはそれ以上の2気筒と互角に渡り合えるパフォーマンスの持ち主だ。

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並列2気筒でも270°クランクの不等間隔のパルシブに駆動を刻む、トラクション効果を重視した設定で、低い回転域が路面を蹴る醍醐味が楽しめて、中速以上ではスムーズな特性を受け継いでいる。
しかし新しく加わったSHOTGUNを含め、見た目に大らかなつくりだが「乗り味」は誰でもわかる違いがある。
実際に試乗して、自分のライフスタイルやライディングをイメージして、それに見合う機種を選ぶのがお奨めだ。

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650というヨーロッパやアメリカで人気の中心となっているカテゴリーは、使い勝手が良く扱える範囲でライディングを楽しめる現実的なキャラクターで益々需要が高まっている。
リッターバイクや超アグレッシブなスーパースポーツからダウンサイズを考えているライダーにも、その優れたドライバビリティから満足できるレベルにあるバイクだ。
そういう意味で、今後さらに期待の高まる空冷650ツインのラインナップといえる。

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SPEC

Specifications
ROYAL ENFIELD SHOTGUN 650
エンジン
空冷4ストロークOHC4バルブ2気筒
総排気量
648cc
ボア×ストローク
78×67.8mm
圧縮比
9.5対1
最高出力
34.6kW(47PS)/7,250rpm
最大トルク
52.3Nm/5,650rpm
変速機
6速
フレーム
スチール鋼管ダブルクレードル
車両重量
240kg
サスペンション
F=テレスコピック倒立
R=スイングアーム+2本サス
タイヤサイズ
F=100/90-18 R=150/70R17
全長/全幅/全高
2,170/820/1,105mm
軸間距離
1,465mm
シート高
795mm
燃料タンク容量
13.8L
価格

SHOTGUN 650 Base(Sheet Metal Grey):97万4,600円
SHOTGUN 650 Mid(Drill Green/Plasma Blue):99万5,500円
SHOTGUN 650 Premium(Stencil White):101万5,300円(すべて税込み)