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リズミカルに走るってどういう意味ですか?【教えてネモケン021】

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A.難しいですが、マージンを超えずに自分で操ろう! と思うことではないでしょうか?

サーキットのように同じコースをずっと走っているなら分かるのですが、
ワインディングでリズミカルに……といわれても様々なカーブが連続していているわけで、
何をもって“リズミカル”なのか分かりません……

確かに一般公道では、止まりそうな速度で曲がるきついヘアピンから、先が見えないままダラダラと曲がる高速コーナーまで様々で、同じリズムを刻むといってもできるワケがない……ですよネ。

そもそもリズミカルに走るという意味は、ブレーキングする時間、リーンするタイミングやアクションのスピードと時間、そしてスロットルを開けるタイミングや開け方などを同じ間隔でやりましょうということではありません。

このリズミカルにという意味は、たとえばコーナーが近づいてから慌てて強くブレーキングして進入速度を落とし過ぎたり、車体を強くノーズダイブさせてしまいリーンの体勢を整えられなかった……。

あるいは、リーンを頑張って素早くしたものの最初に曲がり過ぎて途中で車体を起こしてしまったり、スロットル操作も開けたタイミングが早過ぎてちょっと戻したりを繰り返すなど、状況に対応しているようで先が読めていない操作はやめましょうということだと理解してください。

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大事なのは自分でコントロールしている感覚を失わないこと

バイクを操るには、ブレーキングからリーン、スロットルを開けてトラクションを得てから車体を起こすまで、すべてのパートが繋がった連続操作である前提を意識しておく必要があります。

たとえばブレーキングにしても、かけはじめるとき急激なノーズダイブとならないようジワッと入力を強めていきます。

さらにリーン手前でリリースするときも、次のリーンアクションがしやすい弱め方、つまりリーンの直前に解放してしまわず、その解放の最後がリーンしていくアクションとオーバーラップさせることで、車体の姿勢変化を抑えながらコーナリングフォースをサスペンションが受けるプロセスとうまく繋いでゆくのがコツとなります。

リーンのアクションから旋回へ安定させるときの身体の重心位置を安定させるタイミング、そこからスロットルを開けるタイミングも重要です。しかしそのコーナーが、先のほうでまだ続いているのか、出口が見えているのかでも、スロットルを開ける操作に違いがあります。

大事なのは、まずどのアクションも自分でコントロールしている感覚を失わないタイミングやスピード、そして操作の強さや大きさの範囲をキープすることです。

マージンを一定に保ちつつ、操作をしている実感を楽しもう!

これができてくると、自然に自分で刻むリズムという様々なピッチが分かってきます。
これが掴めれば、自分の中でリズミカルに操作する感覚が生まれ、走っているその都度に先を見越した、つまり次ぎに何をするかを前提にした操作への配慮が身につきます。

これはサーキットでも同じです。頑張り過ぎると同じコーナーを繰り返し走るのに、いつまでも各コーナーの勘ドコロを掴めないまま過ぎてしまいます。

先が分からない一般公道ではさらに大事で、マージンを一定に保ちつつ、操作をしている実感を楽しみながら走るには、こうした感覚が欠かせません。

急ぐにしてもゆっくりにしても、自分で刻むリズムを崩さない……歩いているときに速足だろうとノンビリだろうと、リズムを崩すとつま先や踵を引っ掛けたりしますよネ。それと同じようなコトだと思います。

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自分でコントロールしている感覚を失わない範囲をキープ

どんなアクションでも自らがコントロールしている感覚を失わない範囲で、タイミングやスピード、操作を保つことが大切。常になだらかなアクションを意識しよう

Words:根本 健 Photos:BMW,ドゥカティ