慣れたライダーは夏場を含む4シーズン必須
秋も深まり、気温が10℃を下回るようになるとバイク・ライディングで必須なのがグリップヒーター。
指先が冷たくなると、ブレーキやクラッチのレバー操作が辛くなる。これがヒーターをONにすれば、手の平から暖かく、操作がしやすい云々どころではなく、あの寒さで緊張した状態から解放されるので、疲れ方から違ってくるという大差がつく。
既に使ってきた実績のある慣れたライダーなら、夏場でも雨降りでスイッチONにして濡れたグローブが気にならない快適さや、春や秋でも陽が落ちてから標高のある山を走るときに強い味方だったりと、むしろグリップヒーターがないバイクライフなど考えられないと痛感しているはず。
とくに寒くなってもグローブを薄手のままでいられることも大きい。
厚手のグローブは操作性が悪いだけでなく、内側に貼ってある防寒素材が血行を妨げる上に、手指や手の平はどんなに寒かろうが必ず汗をかくため、これを吸って冷たさを倍加する。
ツーリングバイクではなく、スーパースポーツだろうと必須の装備なのは間違いない。
大手メーカーのバイクなら後付けキットも豊富
これから新車を購入するなら、装備として最初から装着しておくのが一番。また既に所有しているバイクでも、大抵の機種には後付け可能なグリップヒーターのキットが用意されているので、ディーラーで発注してもらい装着もお願いするほうが、グリップ交換や配線の作業もあるので無難だ。
ただ3年以上バッテリーを交換していない場合など、充電状態に支障がでやすい状況だと使用電力が多いため、ツーリング先でバッテリーが上がって最悪のケースでは走行できなくなるので注意が必要。
そうならないためにも、専門知識のあるディーラーに相談して、予めバッテリーを新しくするのがお奨め。
いまは電熱線タイプではなく、ステンレスの発熱体でムラのない暖かさや高い耐久性がある製品も用意されている。そうした情報も、ぜひチェックしておこう。