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MotoGP第5戦フランスGP/難コンディションのレースで小椋 藍が7位フィニッシュ!【世界で戦うクシタニライダー!】

5月16日、MotoGP第5戦フランスGPの決勝レースがル・マン-ブガッティ・サーキットで行われた。クシタニがサポートするMoto2の小椋 藍は7位、ソムキアット・チャントラは12位。Moto3のアンディ・ファリド・イズディハールは15位、今大会にワイルドカード参戦した松山拓磨は転倒リタイアでレースを終えた。松山は今季、FIM CEVレプソル Moto3ジュニア世界選手権に参戦中の16歳のライダー。また、國井勇輝は予選で転倒。左鎖骨を骨折し、決勝レースを欠場している。

フランスGPは週末を通して不安定な天候が続いた。気温は低く、降っては止む雨により、路面状況もドライからウエットへと目まぐるしく変化。ライダーたちは刻々と変わる天候や路面状況への適応が求められた。

Moto2

決勝レースは、ドライとウエットが入り交じった路面コンディションで始まった。小椋は16番手、チャントラは6グリッド降格のペナルティを受けて26番手からスタート。このペナルティは、フリー走行2回目で提示されていたイエローフラッグに配慮しない走行に対して科されたものである。

序盤、小椋はポジションをキープ。一方、チャントラはスタートに成功して3周目までに13番手に浮上した。上位ライダーに転倒が相次ぐ中、6周目には小椋、チャントラともにポジションアップ。小椋はチャントラを交わして9番手、チャントラは10番手に浮上し、セカンドグループで走行を続ける。

レース中盤、小椋とチャントラが走る集団は、トップグループからすでに10秒以上離れていた。この時点で小椋とチャントラが狙える現実的な最上位は、6位。残り10周を切って、小椋はこの集団に属するマルセル・シュロッター(Liqui Moly Intact GP)やキャメロン・ブーヴィエ(American Racing)、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Italtrans Racing Team)などとポジション争いを展開する。チャントラもこの集団後方で周回を重ねており、10番手につける。

 

最終的に、小椋は7位でチェッカー。ポイントを獲得した。チャントラは26番スタートながら、11位でフィニッシュ。しかし、最終ラップに喫したトラックリミット超過(※)のため、チェッカー後に1ポジション降格。結果は12位となったが、今季の自己ベストリザルトを獲得した。

※ライダーが走行中にトラック(コース)の制限、具体的にはゼブラゾーンを超えたグリーンの部分にフロントまたはリヤタイヤが出ること。レースでは5回目でロングラップ・ペナルティの対象になる。

小椋 藍 (IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「全般的にみると、今日は良かったと思っています。グリッド中段からのスタートでしたが、レースの序盤は、濡れている箇所が多く、また乾いているラインが狭く、コンディションは理想的なものではありませんでした。それらのことに気持ちが削がれてしまい、自分の走りにスピードと自信を持つのに時間がかかりました。7位でゴールしましたが、先頭を走るライダー達とは、まだ距離があるので、さらに改善を進めます。でも、今日は嬉しいです」

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セカンドグループで6番手争いを展開。7位でフィニッシュした小椋

ソムキアット・チャントラ (IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「最終的に12位でゴールし、ポイントを獲得できました。今回は後方からスタートでしたので、良いスタートが切れるように心掛けました。スタートで何人かのライダーを抜き、上位グループの中で、ラップ毎に攻め続け最後までタイヤのフィーリングも良かったので、上位に残れるように走り続けました。今は良いセッティングができているのでチームに感謝したいです。次はムジェロです。もっともっと頑張ります」

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チャントラは自己ベストリザルトの12位に入った

Moto3

決勝日午前中のウオームアップセッションでは雨が降るが、決勝レースが始まるころには上がった。ただ、路面状況は場所によって水しぶきが上がる難しいコンディション。

今大会、Honda Team Asiaからワイルドカード参戦した松山は、初めての世界選手権Moto3決勝レースで23番手からのスタート。アンディはフリー走行3回目でのイエローフラッグに配慮しない走行に対し、6グリッド降格のペナルティを受け、最後尾28番手からスタートした。

ウエットコンディションで始まったレースは序盤から荒れ、転倒者が続出。日本人ライダーの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)やチャンピオンシップでトップにつけるペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)など、上位を走るライダーが相次いで転倒を喫した。

4周目、松山も路面状況の餌食に……。一時は16番手付近を走行していた松山は、14コーナーで転倒。ここでMoto3初レースを終えた。

一方、アンディは19番手付近をキープしながら周回を重ねる。レース中盤には15番手に浮上。アンディはそのまま自己ベストリザルトの15位でフィニッシュ。アンディにとって、世界選手権における初めてのポイント獲得となった。

アンディ・ファリド・イズディハール (Honda Team Asiaプレスリリースより)
「世界選手権で初めてポイントを獲得できました。今週末は、ずっと悩みながら走っていたので、この結果にはとてもハッピーです。2017年のCEV選手権から、去年のMoto2のレースまで、ここル・マンでのレース結果にはいい思い出がありません。今週も、すべてのセッションで転倒してしまいました。でも、最終的にレースをしっかり走り切ることに集中しました。今朝のウオームアップで、トップタイムを出せたことから、レースの準備はできていると感じました。今日、私にとって重要なことは、しっかりと作業を進め、改善してきたことの結果を見ることができたことです」

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アンディは世界選手権で初ポイントを獲得した

松山拓磨(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「最初に、今回、このような機会を与えてくれた、ホンダ・チーム・アジアに感謝したいです。多くの素晴らしいライダーと過ごした今週末、私は彼らからたくさんのことを学びました。レースでは、いいスタートを決めることができて、16番手まで順位を上げることができたのですが、転倒しリタイアとなってしまいました。コースの状況は良くなく、とてもスリッピーでした。レースを完走したかったです。でも、今回のレース参戦は、私のこの先のレースにおいて、とても貴重な経験をもたらしてくれました」

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松山にとって初の世界選手権は、難しいコンディションでのレースとなった

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2、Moto3ライダー

Moto2(チーム:IDEMITSU Honda Team Asia)

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小椋 藍

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ソムキアット・チャントラ

Moto3(チーム:Honda Team Asia)

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國井勇輝

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アンディ・ファリド・イズディハール

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松山拓磨

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協力/ クシタニ