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このバイクに注目
KAWASAKI
ZEPHYR 750 / 1100
1991~2007model

ゼファー750vs1100で明確だった嗜好の違い!?【このバイクに注目】

Photos:
KAWASAKI

ネイキッドと呼ばせた元祖ゼファー(400)、
大型ではゼファー750に続いて1100が登場!

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カワサキには反骨精神の塊のようなバイクが多い。そのひとつが1989年に登場したゼファー。
一世代前に主力だったGPz400Fベースの空冷2バルブ4気筒を搭載、1980年代のパワー競争で自主規制59PSの上限スペックが常識だったのに対し、46PSと穏やかさをアピールしていた。

カウル付きがスポーツバイクの象徴だった時代に、このマイノリティなカウルのない出で立ちを、敢えてネイキッドと呼ばせるようになった元祖でもある。

そもそもこのゼファー系列は、レーサーレプリカ一辺倒な世相を憂いたZ1・Z2の開発に関わったエンジニアからの発想だった。

それだけに400が成功するとみるや、大型クラスにも引いていた矢を放つようにゼファー750、そしてゼファー1100を続けざまに投入したのだ。

搭載エンジンの生い立ちが全く異なる750と1100

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1990年にデビューしたゼファー750は、かつてのZ650~GPz750で培われた空冷2バルブエンジンがベース。
738ccで68PS/9,500rpm、ホイールベースは1,450mmで200kgの車重と、Z1~ザッパー(Z650)のノウハウを注ぎ込んだ、乗りやすいハンドリングも魅力だった。

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次いで1991年、東京モーターショーで展示され翌1992年から発売されたゼファー1100は、750版とは違ってアメリカ向け大型ツアラーのボイジャー1200に搭載された水冷4気筒エンジンがベース。
これをシリンダーから上をわざわざ空冷仕様に設計し直すという、特異な素性のパワーユニットだ。

1,062ccは93PS/8,000rpmと、ツアラーベースだけに中速域以下が逞しいトルキーな特性。
フレームは400ゼファーに近いパイプの取り回しで、ザッパー系を源流とした750とは大きく異なっている。
ただ車重も243kg(装備で263kg)とヘビー級。威風堂々とした走りを味わえる反面、取り回しには体力を消耗する超弩級のビッグバイク然としていた。

この750と1100の、同じゼファーといえどキャラクターの全く異なる素性に、トラディショナルなバイク好きは、完全に2分されることとなったのだ。
つまりワインディングをザッパー由来の軽快なハンドリングで、ミドルクラスのフットワークとナナハンの余裕で走りを楽しむ層がゼファー750を選び、コーナリングなど大型バイクを乗るのに優先する必要がないと、貫録タップリに力強さを楽しむ層はゼファー1100を射止めていた。

2007年までの長期間、大きく変更されずに生産され続けた

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ゼファー750は1990年モデルをZR750 C1として2005年モデルのC11までイヤーモデルが存在し、2006年の最終型からCF6A(イエローボール)とC6SA(Z1由来の火の玉カラー)まで大きな変更なく継続生産された。
写真は左上から1990年C1、順に右へ1999年C6、2001年C7、2003年C9、下段左から2004年C10、2005年C11、そして2006年のC6FAとC6SA。

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ゼファー1100は1992年のA1から2005年のA10までイヤーモデルがあり、最終型の2006年にA6FAとA6SA(イエローボールと火の玉カラー)が750同様に生産された。

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また両モデルとも1996年~2002年まで、スポークホイール仕様の要望が多くゼファー750RS、ゼファー1100RSを生産している。