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このバイクに注目
SUZUKI
IMPULSE
1982~2004models

スズキIMPULSEを紡いだバイクたち!【このバイクに注目】

Photos:
スズキ

特別な存在をアピールする「衝撃」、
それがインパルスと名付けたバイクたち

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スズキには1982年から400ccネイキッドの士リースにIMPULSE(インパルス)と銘打ったバイクが存在した。
IMPULSEの意味はズバリ「衝撃!」。
カウルを持たないスタンダードなネイキッドでも、位置づけとして特別な存在をアピールするために名付けられていたのだ。

きっかけは前年1981年にデビューした、400ccクラスでは初の気筒あたり4バルブの系16バルブ搭載のGSX400F。
レーサーレプリカ全盛で、ネイキッドブーム到来の遥か前。
カウルのないスタンダードな4気筒スポーツに、初の16バルブ高性能バイクが目立たない存在であることに、正直スズキは業を煮やしていた。

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そこでヨシムラで名を馳せたサイクロンマフラーの集合管、シートもAMAアップライト・レーサーのスタイルで、極め付けはヨシムラ・カラーといった出で立ちで拳を振りかざしたのだった。
そしてこの「インパルス」の車名伝説がスタートしたのだ。

インパルスの最たる「衝撃」は
ハンス・ムートのデザインバイク!

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その「IMPULSE」を銘打った次作は1986年のGSX-400Xインパルス。
KATANAで一世を風靡したハンス・ムートがデザインした、斬新なスタイリングのネイキッドスポーツだ。

スチール角パイプの新フレームを、ステアリングヘッドを囲むようにヘッドライトまでをマウントするサブステーを付加。
東京の新旧が混在する都会カルチャーを表現したと発表された関係で、東京タワーと一部では呼ばれたが、ムートは六本木のイメージと吐露していた……。

実は強烈なデザインだけではなく、水冷のヘッド、シリンダーは空冷、クランクケースを油冷と、SATCSと呼ぶ冷却方式としたり、リヤサスにレーサー由来のフルフローター・サスペンションを採用するなど、意欲的なチャレンジの塊りだったのだ。
しかしあまりに奇抜なスタイリングにユーザーが怖れをなして、実際には手が出せない存在に終わってしまった。

ネイキッド本流として腰を据えた存在に

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そしてレプリカブームも終焉し、ネイキッドが主流となった1994年、敢えてロングストロークの新4気筒を引っ提げて登場したのがGSX400 IMPULSEだった。

実はネイキッドとしては、美しいパイプフレームと3次曲面のデザインでアピールしたBANDITも存在していて、このバイクはどちらかというとよりコンベンショナルなスタンダート・ネイキッドをアピールするのがコンセプト。
よりわかりやすい落ち着いた、それでいて力強さのパッケージで、ネイキッド・レーサーのミニカウルを装着したSタイプや、シンプルな造形をアピールするためのカラーリングなどのバリエーションが存在した。

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そして2004年にインパルスと銘打った最後のGSX400 IMPULSEがデビュー。
従来の同系ネイキッドのデザインを踏襲しながら、マフラーなどビッグバイクのデザインを採り入れたパッケージへと刷新していた。