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このバイクに注目
SUZUKI
Impulse
2004~2009model

2004年に復活して2009年まで続いたインパルス4世代目!【このバイクに注目】

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スズキ

復活したモデルも改修とグレードアップで熟成を高める!

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スズキの400ネイキッドで最も成功したのは、1994年にリリースしたインパルス(Impulse)の3世代目。
そのインパルスも様々バリエーションモデルを展開しながら、1999年に生産を終了していた。
ところがその後に暫くのインターバルを経て、何と2004年に復活を果たしたのだ。
それも単に生産を再開したのではなく、エンジンはキャブレタースロットルセンサーを加えた新型として、そもそも得意だった中速域のピックアップとトルキーな力強さを増していた。
またシートも形状をよりフラット化して、快適さと足つき性の改善を進めている。他にも排気ガス規制への対応や先々を見越した手を入れた部分もあり、新たにリリースするからには従来を超えたレベルを目指すあたり、スズキのエンジニア魂の一環を感じさせている。
その最たるところが、アルミのφ120mmと大径のサイレンサーだろう。新しく排気ガス規制へ対応しても、従来よりパフォーマンスも向上、軽量で走りのバージョンアップをアピールしていた。

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そして2008年、スペシャルエディションとして初代インパルスと同じ、赤黒のヨシムラカラーを纏ったファイナルバージョンが登場した。
やはりレースシーンでの熱いイメージが、インパルスらしさでは欠かせないということで、ファンにはたまらない垂涎のモデルだった。

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こうして4世代目も惜しまれながら2009年に生産を終了したが、長年の熟成とそもそもの3世代目が生まれた事情が、傑作マシンとなるスズキが込めた素性の良さを忘れるわけにはいかない。

3世代目は400KATANAのエンジンと車体をベースに製品化!

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1981年にGSX400Fで400cc4気筒戦線へ加わったスズキだったが、外観もオーソドックスだったこともあり目立つ存在にはなれずじまい。
そこで赤黒のヨシムラ・カラーと黒いサイクロン集合マフラーでカスタムイメージのインパルス(Impulse)をリリース、こうした背景でスズキの400ネイキッドはインパルスが代名詞のようにいわれるようになった。
ただ2世代目のインパルスが、ハンス・ムートがデザインした神社の鳥居をイメージしたマイノリティなモデルだったこともあり、初代の勢いは一旦途切れることとなる。
当時はバンディットが新ネイキッドとして攻勢をかけていたが、その後継となった3代目インパルスは,1992年にKATANAの400cc版をリリースした際、エンジンや車体をベースにネイキッドが可能という状況から誕生したというタイミングの良さも大きい。
GSX400S KATANAは、オリジナルのGSX1100Sのイメージを如何に損なわずに400ccのスケールでまとめられるか、そこに最大の課題があったからだ。

まずエンジンの外観をGSX1100S KATANAのイメージを受け継ぐよう、BANDITなどのGK75Aをベースに、何とシリンダーの高さを22mmアップ、これに伴いボア×ストロークを56mm×40.4mmから、52mm×47mmと6.6mmもロングストローク化、ストローク/ボア比を1100の0.917に限りなく近い0.904としてフィーリングを少しでも近づけようとする懲りようだ。
そうなるとクランクシャフトの鍛造型から新設計となる。ストローク延長と同時にクランクウェブの形状を変更して回転慣性を11%増して、低中速域のフィーリングを粘り強く滑らかな特性にしている。
アイドリングのまま、ローギヤにシフトしてクラッチをゆっくり放すと、GSX400S KATANAはスルスルと発進できるという、400cc4気筒では異例の特性を身につけていた。

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この中速域に特化したエンジンに加え、フレームもステアリンヘッドの位置を高めるなど、大きく変更することなく開発は進められた。
そもそもスイングアームホールドするピボットまわりを、スチールの鍛造パーツを溶接する強固な仕様で、3世代目インパルスは既に評価の高かったKATANA400の秀逸ハンドリングを手に入れていたのだ。

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こうした傑作バイクの要素が集合した3世代目インパルスは、レースイメージのビキニカウルを纏ったSモデル、そしてお約束のヨシムラカラーも加わり、百花繚乱なイヤーモデルのラインナップが出揃った。

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その走りの良さに、前後サスペンションを量産車の域を越えカスタムパーツ並みの仕様とする進化に加え、1999年にはイタリアはブレンボ社製のブレーキキャリパーをフロントに奢るなど、益々の充実を重ねる好循環が展開されていた。
こうした手の込んだ仕様こそ、マイノリティを得意とするスズキならではのひとつに違いない。インパルスはまさにスズキらしさに包まれたネイキッドスポーツだった。