img_article_detail_01

バイクは軽いほどいい? 買い換える!? 【教えてネモケン040】

oshiete-nemoken_040_main.jpg

A.軽いことにデメリットはありません。ただ……

長距離を含めたツーリング好きなライダーですが、
年齢的に重いバイクを取り回すのが辛くなりました。
それなりの排気量がありながら
軽量なバイクがいいのでは……と試乗すると、
街中でも乗りやすく、ツーリングも十分!
やはりバイクは軽いほうがいい? 買い換えるべき!?

好みのバイクに出会えるか?

正直いってボクも大きくて重いバイクの扱いには腰が引けています。乗って走り出してしまえば気になりませんが、停車時の押したり引いたりのときには、歳をとってしまった現実を突きつけられてしまうわけです……。

という実感からすれば、バイクは軽いほうがいいに決まっていますが、この“軽さ”にも様々な方向性がありますよね。たとえば軽量な素材を多用したスーパースポーツなのか、排気量が600ccクラスのような中間排気量なのか、オフロード系の使い道も視野に入れた2気筒以下のエンジンなのか……。

今まで長距離ツーリングなどを楽しんできたとするのであれば、それとは異なるカテゴリーのバイクを選ぶしかなくなるわけです。
ビッグバイクの楽しみは、堂々とした安定感だったりと、大きくて重いことからくる体感的なことも否定できません。それと装備などツーリング機能を優先すると、重量が嵩むバイクを選びがちです。

いずれにせよ、必要な機能を備えたビッグバイクは、排気ガス規制などで水冷化されていく運命も含め、スーパースポーツを除いて軽量化されていく可能性は低いと言わざるをえません。

oshiete-nemoken_040_01

ミドルクラスに軽さが売りのバイクが急増中

「軽さ」という意味で近年注目を浴びているのがミドルクラス。ミドルとはいえ、リッタークラスに近い排気量に加え、各部のクオリティを満たしたバイクが揃いはじめている。写真のドゥカティ・モンスター(排気量937cc)やタイトルカットに掲載しているKTM890DUKER(排気量889cc)は乾燥重量166kgと、4気筒400cc並の車重に抑えられている。どちらも高いスポーツ性を持つネイキッドだ

クオリティの高い軽いバイクが欲しい!

バイクが軽くなることで生じるデメリットなど、ないに等しいとボクは思います。横風が強いときにどうとか、状況によっては車重があるからこそのメリットもありますが、そんな極端なシチュエーション以外で重いほうがいいという理由はないはずです。

ところが、排気量が小さくなるとバイクの質感というか、相応に価格を下げなければというメーカー側の思惑が働きます。それはバイクを趣味とする者からすると、残念なクオリティだったりすることもあります。軽いバイクだからと、飛びつけない理由ばかり目について躊躇してしまいがちです。

さすがにいつか体力の衰えを認めざるを得なくなり、それでも乗り続けたいと思えば、排気量の小さなバイクに乗り換えるときがくることを覚悟しています。そんな年齢を加えたファンに向けて、絶対的なパワーはなくとも、シンプルで趣味的なつくりの常用域で楽しい軽量なビッグバイクを、メーカーは絶対に開発をしておくべきだと思います。

とくに日本メーカーは、スーパースポーツにはコストがかかっても軽量化を目指しますが、それ以外となると既成概念の範囲でしか開発をしてきていません。ここが海外メーカーとの大きな違いで、ベテランほど海外ブランドに乗る人が多い、外車好きには何を開発しても響かない……なんて言い訳は聞きたくもないというのが偽らざる本音です。

リッタークラスの排気量で、たとえ50psしかなくても、大人を意識した趣味性が高く、乗りやすさと楽しめる醍醐味に特化したモデルであれば、ファンは価格が高かろうが買うとボクは思います。この高齢化社会にバイク業界も、もっと本気で取り組んでほしいですよネ。

oshiete-nemoken_040_02

車重はあるが長旅が楽しいツアラー

ロングツーリングを前提としたツーリングモデルには、フルカウルをはじめとする快適性を考慮した様々な装備が充実。ソロはもちろんタンデムでも楽に長旅を楽しめる。走り出してしまえば車体の重さを感じることなく安定した走りができるものの、停車時の取り回しでは大柄で重い車重が仇になる。歳を重ねたライダーにとっては、体力的に負担になりかねない

Words:根本 健 Photos:KTM,ドゥカティ,BMW