スクランブラーは2023年モデルでも空冷健在で
バリエーション豊富なチョイスが楽しめる!
ドゥカティの最も気構えなく乗れるスクランブラー800は、2023年モデルでも空冷エンジンが健在。88×66mmのボア×ストロークで803cc。
90°Vツインを前傾させた伝統のLツインは、気筒あたり2バルブで73ps/8,250rpm、6.7kgm/7,000rpmと、依然として400ccクラスでは味わえないパワー/トルクでビッグバイクならではの余裕と醍醐味が魅力。
そして何より嬉しいのは車重が170kgと400ccクラス以下に収まることだろう。
L型2気筒は、単気筒のクランクをふたつのピストンとコネクティングロッドを共有する構造なため、エンジンの幅が単気筒400cc並みと800ccではあり得ないスリムさが大きなメリット。
このスリムなエンジンのため、バイクを左右へリーンさせるアクションが400cc単気筒と変わらない軽快さが特徴だ。
さらにこのスリムなエンジンは、当然ながら足着き性でも優位で795mmとそもそも低い設定で小柄なライダーも安心。それでも不安なライダーには780mmのローシートも用意されている(因みに810mmのハイシートもある)。
立体的に三角形を組み合わせた合理的な伝統のトレリス・フレームのルックスと相俟って、ルックスもトレディショナル且つ個性的なドゥカティらしさの継承も、ファンには嬉しいところに違いない。
基本はICONバージョンの3カラー、
タンクカバーの色違いで6つの自分専用モデルが可能!
スクランブラー800のICONモデルは、'62イエロー、ドゥカティ・レッド、スリリング・ブラックの3つのカラーリングをラインナップ。価格は127万8千円~(税込み)。
そして2023モデルでは燃料タンクの両側カバーを他に6種類のカラーがオプションで用意されているのが大きな特徴。
このアクセサリーキットは、フロントとリアのマッドガード、ヘッドライトカバー、ホイールタグなどの仕上げを、ご覧の6色(ストーム・グリーン、リオ・セレステ、カリフォルニア・オレンジ、ネフライト・グリーン、スパークリング・ブルー、ベルベット・レッド)から選べる。
他にも2023モデル共通で、フルLEDライトの採用がある。このクラシックなXシェイプを特長とする円形ヘッドライトは、レンズ外側に配置されたデイタイム・ランニング・ライトがあり、さらにモダンなスタイルに進化した。
FULL THROTTLEとNIGHTSHIFTも、
仕様違いに新色が用意された
また各種グレードを変えたFULL THROTTLEにはレッドGP19とダーク・ステルスの専用カラーとなり、スポークホイールとしたNIGHTSHIFTにはフルブラックの他に新色のネビュラブルーが加わった。それぞれ価格は147万5千円(税込み)となっている。
スタイリング重視に見えるスクランブラーだが、さすがハンドリングにスポーツ性の真髄を求めるドゥカティらしく、ベテランが乗ってもあらゆるアクションに従順で基本に忠実な動きが楽しめる。
もちろんビギナーには、これからのバイクライフの基本を身につけるには、またとないポテンシャルでお奨めバイク最右翼の一台に間違いない。