ride-knowledge_052_main.jpg
ピックアップ

排気量でステップアップすべき?【ライドナレッジ052】

250ccから選ぶべきか、いきなりビッグバイクでも大丈夫か?

ride-knowledge_052_1
ride-knowledge_052_2

コロナ禍で通勤用に125ccを買ったら俄然バイクの楽しさに目覚め、本格的なスポーツバイクに乗りたくなった。そこで色々調べると「いきなりビックバイクに乗るとバイクに負けて上手にならない。上手になるには、250cc→400cc→1000ccのように徐々に排気量を上げて行くべき。あとオフ車に乗るのがいい」といったアドバイスが少なくない。
でもそんなに何度も買い替えられないから、頑張って大型2輪免許を取って一気にビッグバイクへ乗りたい、そんな気持ち誰にも覚えがあるはずだ。
確かに排気量を徐々に大きくしていくやり方は、間違いなく全うなステップアップといえる。最初から手に負えない大きさや重さだと、いつまで経ってもバイクに乗せてもらっている関係から抜け出せなくなり、イザというときの回避も危ういリスクがつきまとう。そもそもイメージしていた楽しんで乗る気持ちからはほど遠い、常におそるおそる乗るという状況に陥ってしまいかねない。
ただ、乗りたいバイク願望が強くあって、そのバイクをイメージしながら250ccや、400ccのバイクに乗るという我慢もどうかと思う。
そこで排気量の大きさだけで比較せず、重さや扱いやすさが違ってくる650ccや800ccクラス、それも2気筒エンジンだったりを選べば、一足飛びに本望に近い環境の走りや醍醐味を楽しめる可能性が大きい。

ride-knowledge_052_3
ride-knowledge_052_4

怖くないと思う範囲から楽しくコントロールの基本を学ぶのが一番

最近の650ccや800ccクラスは、2気筒や3気筒の低中回転域の力強いエンジン特性を生かし、以前のビッグバイクでなければ味わえなかった頼もしい余裕のある走りが可能だ。
これらのモデルは大排気量4気筒などに比べ、爆発的なパワーの上昇もないためキャリアが浅くても安心してスロットルを大きく開けられるので、トラクションが感じやすくライダーファーストなマシンとなっているので、400ccクラスを飛び級するにはもってこいのカテゴリーとなっている。

オフロード経験もキャリアを積む上で効果は大きい。
ただあくまで遊びの気持ちを忘れないように!

ride-knowledge_052_5
ride-knowledge_052_6
ride-knowledge_052_7

またオフロードバイクに乗るのも、単気筒や2気筒のトルクで後輪が路面を蹴るトラクションを感じやすく、基本のコントロールや楽しみ方を覚える近道なのは間違いない。加えてオフロードで両輪が滑る感覚を身につけておくと、舗装路でのグリップに対する過度な期待、つまりちょっとした違和感に気を使いすぎることもなくなるので、可能であれば経験者に同行してもらい、体験しておくのをお奨めしたい。
とはいえ、あくまで趣味の世界。武術のように道程はこうすべきといったように、厳しく考え過ぎるのも良くない。遊びのひとつとして楽しめる感覚でなければ、単なる苦行になりかねない。

排気量とステップアップの関係も、自分はまだまだ未熟だから低い排気量から始めるべき!などと決めつけたり自分を縛ったりするのは行き過ぎだろう。乗れば必ず怖かったり悩んだりすることがあるはず。そこにはその都度、何かしら解決の糸口があって、そこに気づくには「怖くない」範囲で自分を守って乗ることが一番重要だ。