前後17インチがキャラクターを日本車的に近づける
メテオやクラシックを下回る価格を発表!
ロイヤルエンフィールドの空冷350㏄シリーズに、新しくハンター350が加わった。日本でも発売されているクルーザー指向のメテオ、トラディショナル指向のクラシックからすると、このハンターはスタイリングにロイヤルエンフィールドの伝統を感じさせる一方、多くの人が普通に街乗りを楽しめる雰囲気が放たれている。
基本をメテオやクラシックと共用しながら、ハンターはヤングジェネレーションをターゲットにしているのは明らかだ。
このシリーズ3兄弟のキャラクターを特徴付けている大きなポイントでもあるのは、前後ホイール径。前19/後17インチのメテオ、19/18インチのクラシックに対し、ハンターは前後17インチ。これは、コントロール感をさほど意識させることなく、軽快にクイックにコーナリングを楽しめる方向ではある。ただ、ややもすると味わいが損なわれ、軽薄短小なハンドリングになりかねないことも事実だ。
ところが、このハンターときたら、メテオやクラシックが持つ伝統的な味わいのハンドリングをそのままに、今日的な感覚でコーナリングをこなしていくことができるではないか。ステアリング周りのディメンジョンや重量バランスが煮詰められているおかげでもあるが、このことに大きく貢献していることの一つにエンジンのスロットルレスポンスがあることを忘れてはならない。
メテオやクラシックで定評の逞しいスロットルレスポンスは、ライダーの感性に合ったリズムによるコントロール性と力強さを生み出しているが、ハンターではそのレスポンスをシャープな方向とし、ハンドリングとのマッチングを図っている。もちろん、これとて国産車にありがちなシャープさではなく、味わいに関してもライダーを悦に入らせてくれる。
さらにお伝えしておきたいのは、マシンの操作性やまとまり感に関して、国産車に全く引けを取らない水準にあることだ。クラッチは軽くて、取り回しやすく、身体もマシンに馴染んでくれる。
ハンターはバイク本来の持ち味を今日的に具現化している。そして、今回のタイでの国際試乗会では、タイ国内での価格(129,900~タイバーツ/現地での税込み)も発表された。メテオやクラシックよりもさらにリーズナブルで、日本国内でも同様の位置づけになることが期待できそうだ。
詳細は続編でお届けする予定。
発表されたバリエーション
HUNTER 350 AshWhite
HUNTER 350 Antique
HUNTER 350 Black
HUNTER 350 GreyGreen
HUNTER 350 GTred
HUNTER 350 LagoonBlue
HUNTER 350 Mayhem
HUNTER 350 White
SPEC
- 圧縮比
- 9.5対1
- 最高出力
- 20.2hp/6,100rpm
- 車両重量
- 181kg
- タイヤサイズ
- F=110/70-17 R=140/70-17
- 燃料タンク容量
- 13.7L
- 価格
- 129,900~タイバーツ(現地での税込み)