ネイキッドにこだわるスズキらしさが生んだGSRシリーズ
![suzuki_gsr750_20240112_01](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_01.jpg)
スズキにはネイキッドに対し、スーパーバイクやスーパースポーツのフルカウルを剥ぎ取っただけで、フレームをそのまま残した構成を潔しとしない風潮がある。
ベースをスーパースポーツから継承しても、フレームやスイングアーム、それに燃料タンクやシートまで、新たにオリジナルでデザインをしている場合がほとんど。
![suzuki_gsr750_20240112_02](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_02.jpg)
たとえば"隼"エンジンを搭載したネイキッドを2001年にコンセプトモデル"B-KING"として発表、フレームも違えばマフラーを2本のセンターアップとするなど、全く異なるデザインのインパクトの大きな車体で注目を浴びた。
それは2006年のGSR400でも然りで、レプリカの車体は使わずオリジナルの専用ツインスパーと思いきりコストをかけ、このデザインコンセプトで2012年にはGSR250をリリース、B-KINGはその後2008年にGSX1300BKとなって世に送り出されていた。
![suzuki_gsr750_20240112_03](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_03.jpg)
ただこのGSRシリーズが、あまりに特徴的なデザインで馴染みにくく、もう少し一般的なネイキッド・デザインとしたGSR750の設計が進められていた。
当初は輸出専用で、2年遅れて国内向けモデルをリリース!
![suzuki_gsr750_20240112_04](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_04.jpg)
そして2011年に発表となったGSR750は、輸出専用でホワイトに黒と赤の3色をリリース。
![suzuki_gsr750_20240112_05](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_05.jpg)
![suzuki_gsr750_20240112_06](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_06.jpg)
それから2年後の2013年に発売となった国内向けモデルは、いわゆるスズキ・カラーのブルーとホワイトのツートンだった。
![suzuki_gsr750_20240112_07](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_07.jpg)
その後スポーティなイメージアップでスズキ・カラーが増える!
![suzuki_gsr750_20240112_08](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_08.jpg)
この低中速域に徹底したエンジン特性が、スポーツ性のイメージを損ねている印象を持たれる対応の一環で、ヨシムラのマフラーを装着したスペシャルモデルも用意、レーシーな仕様でイメージアップをはかった。
![suzuki_gsr750_20240112_09](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_09.jpg)
いずれにせよ、ヨーロッパでは1,000ccではなく750ccクラスの使いやすさを意識する層が少なからずいるため、そうした評価で順調に需要を伸ばしていた。
![suzuki_gsr750_20240112_10](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_10.jpg)
このような経緯から国内向けモデルではなく、輸出モデルも少なからず持ち込まれ、いまでも中古車などで目にすることがある。
そして2017年、その名もGSX-S750と名称も変更、ちょっとしたリファインもうけながら継続生産されていた。
以後、スズキではこのGSX-Sシリーズが現在もネイキッドの主流となっている。
![suzuki_gsr750_20240112_11](https://ride-hi.com/assets/suzuki_gsr750_20240112_11.jpg)