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旅先でガス欠寸前……燃費を稼ぐ乗り方を知りたい!【教えてネモケン031】

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A.スロットルを大きく捻らず、低いエンジン回転域で走りましょう

ツーリング先で気がついたらガス欠寸前になり、
ガソリンスタンドにたどり着くまで心が縮む思いで走りました。
燃費を稼ぐ乗り方を意識すればいいのでしょうが
普段考えたこともないので、いざというときの備えに知っておきたいです

気がついたら燃料計が“E”の域に限りなく近かったり、バイクによってはウォーニングランプが点灯して、すぐ燃料補給するよう注意を促してきたり。景色に見とれていたり、ワインディングを楽しみすぎて、ついガソリンスタンドに立ち寄るのを忘れてしまうことってありますよね。

それが山の中だったりすると、ガソリンスタンドがある街は遠いし、途中でガス欠になったらと不安ばかりが募ってなんとも嫌な時間を過ごすことになります。

さて、燃料をできるだけ使わずに走る方法ですが、基本はエンジンの回転を低いまま走ることです。よくスロットル開度を少なくすれば、燃料が送り込まれずに燃費が良くなると思い込みがちです。それも理屈として間違ってはいませんが、普段使っている回転域のままスロットル開度をちょっと開けるだけにしても、実は燃料消費はそれほど減りません。

エンジンは爆発回数、つまり回転数が少ないほど燃料の消費回数も減ります。
つまり低い回転域で、スロットルをあまり開けない操り方に徹するのです

問題は上りの坂道ですネ。上りで速度が下がってきたら、スロットルを開けるのではなく、ひとつ下のギヤへ落としましょう。当然ですが空吹かしなどせずに、コツンとシフトダウンして丁寧にクラッチミートさせます。

山から下りるとき、下り坂が連続するからと燃料節約のためエンジンを切ってしまうのもよくありません。エンジンが回っていないと何かあったときの咄嗟の回避など、後輪の加速で安定した方向転換が得られない事態に陥ります。
またクラッチを切ったままで空走させるのもやめましょう。クラッチハウジングの中で回転差が大きくなったままだと、発熱するなど実は負荷となることが多いからです。

もちろんエンジンブレーキも、高い回転域だとスロットルを全閉にしていても爆発回数で燃料を消費しています。たとえを下り坂であっても、ガソリンスタンドに着きたい気持ちを抑えつつ、ゆっくりと低いエンジン回転数のまま下っていきましょう。

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燃費を稼ぐには低いエンジン回転数を保つ

燃費を稼ぎながら走るためには、エンジンの回転数を低く保ち、スロットルをむやみに大きく捻らないことが大事。上り坂ではスロットルをそのまま開けるのではなく、空吹かしせずにギヤを落とすようにする。危険のない速度域の中でできるだけ低回転を維持する

走行距離を管理して給油のタイミングを覚えておこう

現在のバイクには、メーターにあと何km走れるのか表示される機能が搭載されているものもあって、以前のようなガス欠の心配も減っているかもしれません。

しかし、ガス欠の不安に陥らないためには、燃料計をよく確認しておくのと、ご自分のバイクの燃料補給のタイミングを覚えておくことです。

たとえば、ガソリンを満タンにしてから200km走るとE(エンプティ)ゾーンに近くなるから、150km走行したらガソリンスタンドに立ち寄る……と決めておく。そして、燃料補給をしたらトリップメーターをゼロに戻し、そこからの走行距離で次の補給タイミングを掴んでおくのがベストです。

走りだすと、気がすむまで走り続けてしまいがちになるのはライダーの性のようなものかもしれません。しかし、休憩をとる意味も含め給油タイミングをうまく組み込んだツーリングが、結果的に疲れも溜まらず、オトナの走り方なのだと意識することをお薦めしておきます。

ホントにガス欠に見舞われると、通りがかりのクルマを止め、近くのガソリンスタンドまで行ってもらい、ガソリンスタンドから携行缶にガソリンを少量入れて誰かにまた送ってもらうよう頼み込むなど、大変というより他人に大きな迷惑をかけてしまいます。
くれぐれもそんな事態に陥らぬように……ですネ!

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燃料補給のタイミングを覚えておこう

残量警告灯が点灯するタイミング(キャブレター車であれば燃料コックをリザーブにするタイミング)など、だいたい何km程度なのかを覚えておく。基準となる距離を決めて給油を行えば、長距離ツーリングなどでも慌てずにすむ。現在は、写真のようにメーター上に航続距離が表示されるバイクも増えているから積極的に活用しよう

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ガス欠しても数kmなら走れる可能性も

ガス欠に陥ったときには、足を着いたままハンドルで車体を前後左右に揺すってみよう。燃料タンクの形状や燃料パイプの位置によっては、ちょっとした凹みにわずかな燃料が残っている場合がある。バイクによってはこの揺すった後に、数kmなら走れることも

Words:根本 健 Photos:高島秀吉,長谷川 徹,渕本 智信