A.近道はなし。焦らず、無理せずに!
免許を取り、ビッグバイクを購入しました。
まだ慣れておらず、街乗りでも恐々……
ワインディングでも、仲間についていけず
によろよろ走っています。
上手くなるには何から始めればいいですか?
いきなり仲間についていくのは無理
近道はありません! 冷たいようですが、バイクは身体でバランスさせて乗るモノ。これは慣れていかないことには、どうにもなりません。むしろビギナーの時期に、お薦めできないことをお伝えしておきましょう。
まず、基本の操作のコツやバイクの押し引きなど、仲間から扱いについて指南を受けるのは良いと思いますが、ごく初期段階から一緒に走るのは避けるべきです。前のバイクについていこうとするのは、交差点の発進から制動まで、大事な基本操作をおろそかにしがちです。右手、左手、右足、左足がすべて違う操作をするのですから、いくら教習所で慣れて免許が取れたといっても、日常的に乗っている人たちのペースについていくのは無理です。
ですから一緒にツーリングというのは、さらにムリを重ねるワケで、置いていかれて迷惑がかかるとか、そんな気持ちからどんな操作をしていたかも忘れてしまうような乗り方に陥りがちです。
確かに前を行く先輩が、コーナーでそんなにバンクせずに曲がっていくのと同じペースで走っていれば安心……というメリットはありますが、いうまでもなくこれではいつまで経っても上手くなりません。
基本の操作に慣れてから
バイクに乗り始めたばかりのころ、早く仲間と同じペースで走りたい! そう思うのも無理はありません。しかし、いきなり同じようには走れない……まずは基本の操作を迷わずできるようになることから始めよう!
基本操作や動作を迷わずできるように
ひとりで走りながら、まずは怖くないペースで走り続け、快適な感じで楽しくなるのが先決です。ただし、慣れるまで漫然と走るのではなく、RIDE HIで紹介している、外側2本指でのハンドルのホールドに慣れることや、とくに左手の甲が真っ直ぐになる角度に維持すること。さらに、フロントブレーキの指の動作など扱い方、そしてリーンで身体の重心を横ではなくわずかにイン側の下へ落とすという大事な基本動作は、何もスポーティに走りたいライダー向けというモノではありません。ぜひ体得しておいてください。
そしてビギナーほど、エンジンを必要以上に高めの回転域で乗ることが多いのも覚えておいてください。早めにシフトアップして高いギヤで低い回転域多用で走り、この回転域ならではのレスポンスが穏やかな特性を活かすよう、スロットルをやや大きめに開けて、後輪が路面を蹴ることで安定感を感じることから覚えていきましょう。
焦りは禁物です。基本の操作を迷わずに手足がやれるようになる……それまでは我慢が大切です!
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- Words:
- 根本 健
- Photos:
- 長谷川 徹,高島秀吉