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【宮城 光と行く、林道満喫ツアー Vol.1】「まさか、そんなに!? なんなんだこのオヤジライダーたちは……

宮城 光さんからの突然の連絡……「林道行くぞ!」

今回は、RIDE HI編集部・正田が経験した宮城 光さんをはじめとする両親と近い世代の“オヤジライダー(敬意を込めて、今回はこう呼ばせていただくことに)”たちの凄さを思い知らされた、林道ツーリングについて紹介しよう。

7月某日、仕事中に宮城さんから連絡があった。「正田、今週末林道に行くぞ!すごく面白いし、初心者でも行けるルートだから大丈夫!」
僕は、ガレガレ(※1)の道だったらどうしようと半信半疑ではあったものの、初心者でも行けるルートだというし、特に予定も無かったので二つ返事で「行きます!」と宣言したのだ。
ちなみに僕の林道の経験は、数回程度。

「とりあえず、ブーツやプロテクター類はちゃんと装備して、“ハイドレーションバッグ”(※2)も用意して、スナックバー的な軽食も持ってきて。万が一の時にそれがあれば助かるから!」と。あれ、初心者でも行けるはずの林道でそんなに準備必要なのかな? と少し不安に思いつつも、ネット通販でハイドレーションバッグを注文し、週末の林道ツーリングに備えた。

※1「ガレガレ」大きな岩のかけらなどが続くような路面状況のこと
※2「ハイドレーションバッグ」水の入ったパックを入れホースを通して、簡単にに水を飲むことができるバッグ。今回は2Lのものを準備した

CRF250Lが一番走破性高いはず……!?

行き先も分からぬまま当日の朝を迎え、集合時間5分前くらいに集合場所に着くとそこにはすでに宮城 光さんと大のバイク好きとして知られている俳優・大鶴義丹さん、シートをはじめとするバイクパーツを制作するK&Hの社長​​・上山 力さんが居た。

集合時間の5分前というなんともゆとり世代らしい動きをしてしまい、しょっぱなからやらかしてしまった……と後悔。それにしても、まさかこんなにも走れそうなライダーたちが勢揃いしているとは思いもしなかった。

宮城さんは、ドゥカティ スクランブラー デザートスレッドのオフロードカスタム。大鶴さんは、ホンダ アフリカツイン。上山さんは、ハーレーダビッドソン スポーツスター 883のオフロードカスタム。そして僕は、ホンダ CRF250Lというビッグバイクだらけの中に1台だけ250ccのオフロードバイクという布陣だった。

このときは、僕のCRF250Lが一番軽いし、大きなバイクばっかりだから本当に初心者でも行けるような林道だろうし、下手くそな僕でもなんとかなるかもしれないと高をくくっていた。

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高速に乗り、林道近くまでひとっ飛び

CRFは他の大型バイクと高速に乗っても辛さは感じず、とても快適なクルージングをすることができた。

そしてたどり着いたのは、中部地方某所の林道入り口だ。
ここで、宮城さんらの口から驚きの一言が発せられた。
「今日は林道だけで100km以上走る予定だよ〜」

てっきり僕は、2本くらい林道抜けて、美味しいご飯を食べて帰るという林道ツーリングを想像していたのだが、このオヤジライダーたちの林道ツーリングはどうやらそうではないようだ。

時速20、30kmほどしか出せない林道で100kmといったら、ノンストップで突き進んでも林道だけで4時間ほどかかる計算になる。林道から林道までの移動区間を入れたら相当な距離と時間になりそうなことが容易に想像できた。

林道の入り口に着いたのはおよそ9時頃。普段は林道入口に7時頃には着いていてそこからぶっ通しで日が暮れる少し手前まで林道を走り続けるそうだ。

林道に入るとオヤジライダーたちのボルテージは一気に上がってきた。
各々自分のペースで走っているのだが、いちばん軽くて走りやすいバイクに乗っているはずの僕は、どんどん離されていく……

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きれいなスタンディングで颯爽と林道を駆け抜けるオヤジライダーたち

オフロードでも“ついていこう”とすると、ろくなことにならないのはなんとなく想像がつくのでおそるおそるゆっくりと走ることにした。

ここでとても便利だったのはインカムだ。
4人ともB+COM SB6Xをつなげており、離れて接続が切れてしまっても近づけば自動時に接続されるので不安なく走ることができた。

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本当にこんな森の中を走れるのかと、だんだん不安になってくるような絶景がたくさんあった

そして、川渡りやハプニングありの楽しくて痛くてワクワクの林道走行本編はVol.2で紹介する。

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