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上手なライダーの後ろはどこを見て走れば良い?【ライドナレッジ169】

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Shutterstock(Jag_cz)

まず車間が変わることを理解しておこう!

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ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。
ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。
そうした安全で楽しめるペースをはじめ、諸々おまかせで走ることができるからだ。

ただ多くのビギナーにとって、最初の難関はついてゆけずに置いていかれてしまうことだろう。
そんな焦りからムリをすると却ってリスクを増やしてしまう。

とくに誤解しやすいのが車間距離。
たとえば全く同じペースのバイクが2台で走っていると、カーブが近づいて減速すると車間距離が縮まり、カーブの出口から加速すると車間が拡がってしまう。

これは当然のことで、速度と時間の関係でいうと秒速10mのバイクは先を走る秒速8mのバイクにすぐ追いついてしまう。
徐々に減速していれば、つまり位置が移動すると車間はそれだけ変わることになるわけだ。
レースでもキャリアの浅いライダーが頑張って減速で追いつくのに、立ち上がりで離されてしまうのを、マシンのパワー不足と訴えがちになるほど勘違いしやすい。
そんな罠にハマらないようカーブの出口で離れても焦らず同じペースで走ること。

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また先を走るライダーも、バックミラーを度々チェックして、後続のビギナーが焦って頑張らないよう、カーブの立ち上がり加速を少し緩やかに抑えるのがお奨めだ。

カーブ入口のどこのタイミングでリーンしているか?

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ところでせっかく上手なライダーの後ろを走っているので、どこを見て何を学べば良いのかをアドバイスしておこう。
何より注目すべきは、カーブのどこからリーン、つまり曲がりはじめているかだ。

道路には道幅があるので、オートバイはそれを利用して緩やかに旋回することができる。
しかし曲がりはじめる地点とそこからどの方向へ旋回するかによって、カーブの後半で曲がり切れないリスキーな走り方になってしまう。

よく見ていると上手なライダーはカーブをちょっとだけ進入した地点から曲がりはじめる。
これはカーブは基本的に曲がっている先が見えない、いわゆるブラインドカーブだからで、曲がりはじめる地点をできるだけ奥にもっていけば、カーブの出口に向かって余裕が生まれるからだ。

またカーブによっては、先のほうでもっと強く曲がった複合コーナーに遭遇するかも知れない。
そうしたときも、こうした進入方法のほうが、強く曲がったトコロより手前でさらに減速するなど安全マージンが得やすい状況にできる。

そんなチェックポイントに気をつけて、よく見て自分でも真似ができるよう心がけてついてゆけば、上達に繋がる経験が積めるというわけだ。

慣れるほど車間とリズムの変化を覚えよう!

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そうしたことを主に注意しながらついてゆくと、徐々に安心のペース、こんな感じで減速をして、こんな感じでリーンをして、こういった風に加速してゆけばイイといった、ペースを急に変えない一定のリスムで走っていることに気づくはず。

実はブレーキ操作やリーンのやり方、それに加速のスロットルの開け具合や増速のギヤチェンジなどより、このペース配分のほうが遥かに大事。
まずは操作方法より、このペース配分を身につけると、ドキドキせず落ち着いて走れる。

操るテクニックは、ひとりで広い駐車場など他の交通がない場所で練習しよう。
ツーリング中にこうしたことを試そうとするのが、危険極まりないのはいうまでもないこと。

繰り返すがカーブ手前の減速で車間距離が近づくのはムリして突っ込んでるからではないのと、カーブ立ち上がりで離されるのもスロットルの捻り方が足らないからではない。
そして怖いと感じるペースでは走らないことだ。

見えなくなるほど車間距離が拡がっても、ペースを変えず先をいくキャリアのあるライダーが待ってくれるのを促すことが先決。
焦らず楽しいと思えるペースを必ず守って走ることをお忘れなく!

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