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このバイクに注目
BSA
GOLD STAR
2022model

英国BSAが復活、 原点のビッグシングルGOLD STARからデリバリー開始!

Photos:
ALAN CATHCART ARCHIVES,BSA Motorcycles

生粋のBSAファンは需要が見込めるツインに見向きもせず
源流GOLD STARへのこだわりが……

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1972年のBSA終焉からまさに50年後、昨年12月のバーミンガムショーで復活した新しいBSAの単気筒ゴールドスターが発表された。そして6月23日のGoodwood Festivalでのお披露目で、デモ走行を依頼されたA.カスカートから試乗リポートが寄稿されたのでお届けする。
まずこのBSA復活の経緯から説明しよう。2016年、インド最大の産業コングロマリットのひとつ、マヒンドラグループがBSAブランドを取得、Classic Legends Ltd.を興しRoyal Enfield元幹部のAshish Joshi氏が率いるプロジェクトがスタートした。
エンジンはオーストリアのロータックスが、BMWのF650やKTMのDUKEなどと同じくベース部分を開発、英国でバーチカル(直立)単気筒のビンテージ構成へと進化させ、同じく英国でのデザインとリカルドモーターサイクル設計のダブルクレードルフレームへ搭載と英国テクノロジーで着実に積み上げてきたという。
しかし大型スポーツバイクでは、Royal Enfieldのように650ccクラスなら2気筒のほうが需要も多いはず。なぜ敢えてビッグシングルなのかとの問いに「BSAの源流は500ccゴールドスター、ビジネスの成功は後からでも狙えるので、まずは象徴であるゴールドスターの再現を通して多くを学びたかった」と、Joshi氏からいかにもエンスージャストらしい答えが返ってきた。英国製スポーツバイクを最も理解しているのはインドのメーカーとマーケットだと付け加えるほど、そこにはこだわりを感じさせる。
新しいゴールドスターはまずインドで生産され、英国で8月からのデリバリーが予定されているが、実は英国での工場建設を予定していて、BSAブランドは英国で生産することになるとのことだ。

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「刺激的な性能より笑顔になりたいライダーがターゲット」
その言葉通り扱いやすくスムーズで、ビンテージを全く感じさせない乗り味

ダブルクレードルフレームのダウンチューブに沿ってマウントされた、縦長のラジエーターがイメージを損なわないほど深く冷却フィンが刻まれたシリンダーに、現代車にはないタイミングケースに小さな12リトルのピンストライプが描かれたティアドロップ形状の燃料タンクなど、ビンテージ好きにはたまらない外観の新生ゴールドスターだが、その走りは呆気ないほど神経質な面が全くない、現代車と同じ扱いで乗れるイージーライディングに終始する。
DOHC4バルブで100×83mmの652cc、いかにも英国流ドライサンプ潤滑の45bhp/6,500rpm、55Nm/4,000rpmのシングルは、振動低減のツインカウンターバランサーを駆動し、スリッパークラッチを装備した5速ギヤボックス。
最大の特徴は、僅か1,800rpmからの40Nmを越える逞しくワイドなトルクは、何速にホールドされているのかを忘れさせる。
このおかげで3,000~6,000rpmでスロットルを開ける楽しみが幅広く存在する。エキゾーストノートは低周波なビートだが、破裂音を伴わない控えめなサウンドだ。
英国の法定速度70mph(112km/h)は4,500rpm、最高速度はトップギヤの6,300rpmで166km/hだが、このバイクには充分なパフォーマンスといえる。
前輪18インチ、後輪17インチの設定により、いわゆるクラシカルな前輪が遅れて追従するマナーではなく、そこは現代車と変わらないハンドリング
クラッチは軽く渋滞も苦にならないだろうし、198kgの重い車重だが街中で求められる機敏な動きも違和感なくこなしてみせる。
またワインディングでは、ゴールドスター伝統のバーチカル(直立)シングルによる重心の低さが功を奏し、バンピーな高速コーナーもサスペンションの上下動で収めてしまう懐かしい優れた天性を受け継いでいた。
意外と言っては失礼かも知れないが、インドで開発されたガブリエルサスペンションの吸収性としなやかな減衰特性はレベルが高く、ブレーキも相応に制動力と操作タッチがヨーロピアン感性でインド製を意識させる部分はなかった。
マヒンドラがBSAブランドを取得して以来、様々な憶測が飛び交っていたが、Ashish Joshi氏が率いる英国チームがなしとげた、この優れた伝統に培われたブリティッシュスポーツバイクを開発した事実は高く評価されて然るべきだ。
注目の英国での価格は、ペイントや装備で6,500英ポンドから6,800英ポンドに7,000英ポンド(すべて20%の税込み)まで3段階に刻まれていて、アメリカをはじめ主要マーケットの諸外国には2023年からのデリバリーを予定している。

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1956年、全盛期のBSA GOLD STAR

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SPEC

Specifications
BSA GOLD STAR
エンジン
水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量
652cc
ボア×ストローク
100×83mm
圧縮比
11.5対1
最高出力
33.56kW(45bhp)/6,500rpm
最大トルク
55N-m/4,000rpm
変速機
5速
フレーム
ダブルクレードル
車両重量
198kg
キャスター/トレール
26.5°/100
サスペンション
F=テレスコピックφ41mm正立
R=スイングアーム+2本ショック
タイヤサイズ
F=100/90-18 R=150/70-17
軸間距離
1,425mm
シート高
780mm
燃料タンク容量
12L
価格
6,500~7,000英ポンド(すべて現地英国での税込み)

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