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サーキットは空気圧を下げるってホント?

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A.下げれば凹んでグリップ……ほどカンタンじゃありません

知り合いがサーキットを走るとき、空気圧を下げると聞いて驚きました、というご質問。公道よりハードに走るのに柔らかく凹みやすいと都合が悪そうなイメージなので理由が知りたいとのこと。

ところが上級者ほどサーキットでは空気圧を下げます。一般公道よりアグレッシブな走りになるため、比較にならないほどタイヤ温度が上昇するからで、温度が高ければ空気圧も上昇するのを予め調整しておくからです。とはいえ、どのくらい下げれば良いかの判断は容易くありません。10~15%を目安にしますが、もっと下げる場合もあります。ただ接地面積を増やすのを目的まで下げるという考え方は通用しません。応力に対し、踏ん張れる強さがないと強く曲がれずダラダラと膨らんでしまいます。

ところでナゼ公道では空気圧を高く設定するのかといえば、それは大きな段差や穴に落ちたとき、強い衝撃をタイヤが吸収できずホイールのリムを曲げてしまわないようリスクを回避するためです。リムが曲がればチューブレスですから空気は一気に抜けてしまい、その後どんなに悲惨な結果が待っているかは説明の必要もないでしょう。

またコースのスピード・アベレージや路面温度でも、この空気圧による影響は小さくありません。数ラップ走って空気圧がどのように変化するかも確認する必要があります。この違いがわかる人には面白さが増しますが、それが感じられないとうまくなれないというのも違います。標準指定圧のままでも、充分に醍醐味は味わえます。

それとサーキット走行で空気圧を下げたなら、帰路へつく前にF2.5 / R2.9などの標準指定圧に高めておくのをお忘れなく!

Words:根本 健