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気温が高い夏に走るときの注意点は?【教えてネモケン035】

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A.水分補給をこまめに行い、時には“走らない”決断

本格的な夏の季節が到来します。
しかしこの暑さ……午後になると身体が疲れてきて気分もダウン……疲労も翌日に残ってしまいます。
夏場に走るときに気をつけていることを教えてください!

一定の時間で頻繁に水分をとるクセをつけよう

梅雨が明け、晴れ間が嬉しいと同時に気温もぐんぐん上がりやがて猛暑に切り替わります。こうした暑い季節にバイクで走るためには、様々なリスクを考慮しなければなりません。

まず一番重要なのが、いうまでもなく熱中症対策です。
とにかく水分を取り続けることが大切……ですが、ボクも含めて中年以上の方々は、若かりし時代に運動中の水分補給をするのは根性がないと言われ、飲まずに頑張ってしまった経験があると思います。
この世代の方は、大量の水分を取り続けることを面倒に感じたり、水を飲んでも満腹感が先にきてそれ以上に飲めなくなったり……と、水を頻繁に飲むことに慣れていなかったりします。

これは日頃から水分を飲む訓練が必要です。喉が渇くから飲むのではなく、一定の時間で必ず水やお茶を頻繁に飲むクセをつけておきましょう。
そして、少し多めの水分を繰り返し飲むことです。慣れてくると満腹感がすぐやってくることも少なくなります。

以前に、真夏日に長距離ツーリングする機会があったのですが、照りつける太陽が半端なく降り注ぎ、これは慎重に考えたほうが良いと判断して、1時間に1回休憩するというペースを守るより、それこそ30分に1回のペースで水分補給を兼ねた休憩を取りました。

どこでそうするかといえばコンビニです。あらかじめ保冷ボトルに入れて持ち歩くより、コンビニの駐車場にバイクを停め、店内へ入って小さめのペットボトルに入った飲み物を少し時間をかけて選びながら冷房で身体を冷やし、バイクのところに戻って何とか飲みきってしまうことを繰り返していました。

停まって休む勇気、これが真夏の最大の課題でしょう。

こまめに休み、溜め込んだ身体の熱を冷ます

ではどんなときに暑さに負けはじめているかを判断するか? 一般道路であれば信号待ちで辛いと感じたり、走行中に手前ばかり見るようになったときです。高速道路であれば、一瞬でも睡魔に襲われたら赤信号です。躊躇することなく、最寄りのコンビニか高速道路ならサービスエリアかパーキングのどちらでも近いほうへ入って休みます。

本当は暑さに負けはじめてからでは遅いのですが、停車して冷たいペットボトルを買い、それを首の後ろなどに当てて走行中の陽射しで熱を溜め込んだ箇所を冷やすのも効果があります。

それと猛暑の中を走ると、実は身体が緊張しがちで、バイクから降りたら身体をほぐしたり筋を伸ばす運動などもしたほうが良いと思います。寒いときはもちろんですが、暑さでも身体が緊張することを忘れないでください。

こうしたノウハウがあるのも、居眠りでドキっとしたり、疲れ果てているのに早く帰り着きたいという思いが強くなり、休憩や水分補給をせずに連続走行してかえって事態を悪化させた経験がイヤというほどあるから。焦りやイラつきは、バイクライディングの敵です。それが原因の転倒など、いま思い返せば無事で良かったと思える失態も何度となく経験してきました。

また意外と気づかずに身体を疲れさせてしまうのが、涼しい山の上のワインディングを走るとき。ようやく気持ちよい場所を走れると構わず走り続けると、汗が冷えて最初は心地よいのですが、冷房病と同じく後から疲労困憊に陥ります。 それと本当に猛暑なら、中年以上のライダーはツーリングをやめてしまうのも選択肢のひとつであることを念頭に入れておきましょう。バイクは宿命的に快適なシーズンが短い乗り物です。大切な趣味として楽しむ大人のライフスタイルには、相応の覚悟が伴う自覚も必要です。

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猛暑日は30分に1回は休憩し水分を補給

30度を超える真夏日には熱中症対策として、こまめに定期的に水分補給を行う。欲張って距離を稼ごうとせず、30分に1回は休憩し、必ず水分を補給しよう。山間部に入ると店も自動販売機もない……こともあるので、バッグにペットボトルなどの飲み物を常に忍ばせておこう

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休憩時には首の裏側などを冷やす

休憩時にはコンビニやサービスエリアなどで身体を冷やすと同時に、走行中に日差しの熱を溜め込んだ首の裏など、買ったペットボトルや濡れタオル、コールドスプレーなどでしっかりと冷やそう。気分が悪くなる前が理想だが、悪くなってしまったら無理せず休憩を長めにとる

Words:根本 健 Photos:渕本 智信,井上 演