最先端技術を市販車にもふんだんに搭載する
車両を操るのはMotoGPやWSBKなどで活躍したマックス・ビアッジ
アプリリアが新型のRSV4 Factoryを発表!受注開始は2021年6月9日(火)から、出荷開始時期は7月頃となっている。
新型のRSV4 Factoryは、RS 660のフェアリングからインスパイアされており高い空力性能を発揮する。高速走行時にライダーを風から保護する性能は11%も向上し、エアボックス内の気圧も7%向上。217hpもの出力を誇るエンジンの性能を高い次元で引き出す。
またこのフェアリング開発は、アプリリアレーシングの空力エンジニアが直接関わり、レース用マシンと同じように細かいチューニングが行われ、レースシーンからのフィードバックが反映され、市販車ベースのレースで勝てる車両を作り上げている。
アプリリアはスーパーバイクにエアロダイナミクスを初めて導入したメーカーであり、風洞実験にも余念がない。
ダブルウォールフェアリングに組み込まれたウイングレット
テールカウルにも空力性能を考えられたと思われる羽が付く
従来モデルからさらに進化した電子制御
電子制御の市販車への搭載もいち早くはじめていたアプリリア。ライドバイワイヤを標準装備としたのもアプリリアが最初だ。
RSV4 Factoryにもそんなアプリリアの最先端電子制御が搭載される。
APRC(アプリリア パフォーマンスライドコントロール)が細かい電子制御を可能とする。6軸慣性プラットフォームを採用しており下記の機能を有する。
- ATC:アプリリア トラクションコントロール
スロットルを閉じず、走行中に8段階まで調整可能、より高性能な操作ロジックが特徴。 - AWC:アプリリア ウィリーコントロール
5段階に調整可能なウィリーコントロールシステムで、より正確な操作ストラテジーを実現。操作しやすい左手側のスイッチブロックにより、ATC と同様、スロットルを閉じず、走行中にウィリーコントロールシステムを調整可能。 - AEM:アプリリア エンジンマップ
エンジン出力の特性やパワーデリバリーを変更するための3種類のマッピングを搭載。 - AEB:アプリリア エンジンブレーキ
3段階に調整可能なエンジンブレーキシステムで、バンク角を考慮した特殊なアルゴリズムで最適な操作を実現。 - ALC:アプリリア ローンチコントロール
3種類の設定が可能なサーキット走行専用のコントロールで、極めて効率的な操作ストラテジーを採用。 - AQS:アプリリア クイックシフト
スロットルを閉じたりクラッチ操作を行うことなく、高速でシフトチェンジを可能にする新しい電子制御ギアボックス。ダウンシフト機能も搭載しており、クラッチレスでのシフトダウンが可能。また、スロットルを開けた状態でシフトダウンすることも可能。 - APL:アプリリア ピットリミッター
サーキットのピットレーンや公道での制限速度を設定することができるシステム。 - ACC:アプリリア クルーズコントロール
電子制御によりスロットルを操作することなく設定速度を維持できる、長距離走行に非常に便利なクルーズコントロール機能を採用。
また、ストリート、スポーツ、ユーザー、レース、トラック1、トラック2の計6種類のライディングモードも搭載する。前半3つが公道での使用を想定されたモード、後半3つがサーキットでの使用を想定されたモードだ。
最新装備がこれでもかと詰め込まれたRSV4 Factory。これは、ただハイパワーで扱いにくいバイクではなく、電子制御などの装備によってサーキット以外のシーンでも、乗りやすくなっているのではないかと想像できる。
オーリンズ製の電子制御フロントサスペンションを標準装備
リヤにもオーリンズ製の電子制御サスペンションが標準装備される
LEDヘッドライト。周囲で光るのはデイタイムランニングライトで、被視認性を高める。また、ウインカーも内蔵されており、フロント周りにスッキリとした印象を与える
フロントブレーキキャリパーには走行風でキャリパーの温度を下げるダクトが装着されている
アプリリア 新型 RSV4 Factory 登場|一体型ウイングレットを備えた新エアロダイナミクス、エンジンやエレクトロニクスが進化した新型モデル
SPEC
- フレーム
- アルミツインスパー
- 車両重量
- 202kg
- タイヤサイズ
- F=120/70ZR17 R=200/55ZR17
- 全長/全幅
- 2,055/735/
- 燃料タンク容量
- 17.9