ドゥカティワールドプレミア2022の第4弾が発表!
2021年7月22日から始まったドゥカティワールドプレミア2022。序章として新型パニガーレV2 ベイリス 1stチャンピオンシップ 20周年記念モデル発表後、続々と新車種が発表され続け、2021年11月12日午前0時(日本時間)にエピソード4の「A new Fighter in town」として、ストリートファイターV4 SPとストリートファイター V2を発表した。
ドゥカティワールドプレミア2022の流れは以下の通り。
- DWP | Special Episode - 新型パニガーレV2 ベイリス 1stチャンピオンシップ 20周年記念モデル
2021年7月22日、日本時間午後11時(中央ヨーロッパ時間午後4時) - DWP エピソード1 | Your everyday wonder
2021年9月30日、日本時間午後11時(中央ヨーロッパ時間午後4時)
ムルティストラーダV2 - DWP エピソード2 | Mark your roots
2021年10月14日、日本時間午後11時(中央ヨーロッパ時間午後4時)
スクランブラー 1100 トリビュート プロ - DWP エピソード3 | Rule all mountains
2021年10月28日、日本時間午後11時(中央ヨーロッパ時間午後4時)
ムルティストラーダ V4 パイクスピーク - DWP エピソード4 | A new Fighter in town
2021年11月12日、日本時間午前0時(中央ヨーロッパ時間午後4時)
ストリートファイター V4 SP/ストリートファイター V2 - DWP エピソード5 | The evolution of Speed
2021年11月26日、日本時間午前0時(中央ヨーロッパ時間午後4時) - DWP エピソード6 | Dream Wilder – DesertX
2021年12月10日 、日本時間午前0時(中央ヨーロッパ時間午後4時)
Ducati World Première 2022 Episode 4 | A New Fighter in Town (JPN)
戦うための方程式とSP仕様の完璧な組み合わせ
STREETFIGHTER V4 SP
ストリートファイター V4 SP(以下、SF V4 SP)は、2022年モデルのSFシリーズのトップエンドモデル。SPはスポーツ・プロダクションの略。ハンドルバーにはシリアルナンバーが刻印され、スーパーレッジェーラ V4から派生した専用のカラーリングやプレミアムな装備、既存のトップエンドモデルであるSF V4 Sから3kg軽量化した196kgの装備重量でパワーウエイトレシオをさらに改善した。
このカラーリングは、スーパーバイク選手権(SBK)のウインターテストで使用されるドゥカティコルセのマシンからインスピレーションを受けている。
また、5スプリット・スポーク・カーボンホイールを装着し、SF V4 Sの鍛造アルミニウム製ホイールから1.4kgの軽量化。フロントで26%、リヤで46%の慣性を低減することが可能で、切り返しの軽快さを向上させた。
エンジンは最高出力208ps/13,000rpm、最大トルク123Nm/9,500rpmの1,103ccデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを搭載。また、STM-EVO SBK乾式クラッチを組み合わせることでスリッパー機能が効果的に働き、スロットルオフのタイミングのなめらかな挙動を実現している。
以下、プレスリリースより一部抜粋
- デザイン
新型ストリートファイターV4 SPは、ドゥカティコルセがMotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)のプレシーズン・テストで使用しているレーシングマシンにヒントを得た、「ウインターテスト」カラーを纏っています。
マットブラックのフェアリングとカーボンファイバー製ホイールによる“トータルブラック”エフェクトは、艶消しアルミニウムを露出させた燃料タンクと見事なコントラストを形成し、テールエンド、タンク、フェアリングにはドゥカティのスポーツバイクを象徴する光沢レッドのアクセントが追加されます。専用のシートには「V4 SP」ロゴが、カーボンファイバー製のウイングには、パニガーレ V4 R SBKでお馴染みの、イタリア国旗を模したカラーが配されています。
ナンバープレート・ホルダーを取り外した場合の専用カバー・アッセンブリーによって、このモーターサイクルのレーシーなキャラクターがさらに強調されています。このカバーは、付属品として提供されます。 - エンジン
ストリートファイター V4 SPは、ユーロ5規制に適合した1,103ccのデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを搭載しています。デスモドロミック・バルブ駆動システムを採用し、MotoGPマシンから派生したこの90°V型4気筒エンジンは、カウンター・ローテーティング(逆回転)クランクシャフトと、「ツインパルス」と呼ばれる点火順序を特徴としています。最高出力は208ps@13,000rpm、最大トルクは123Nm@9,500rpmです。
90°V型4気筒エンジンには、マシン加工が施されたアルミニウム製の9ディスクSTM EVO-SBK乾式クラッチを備えています。ストリートファイター V4 Sに装備されている湿式クラッチと比較した場合、乾式クラッチは、サーキットでの限界走行における非常にアグレッシブなシフトダウン時にもスリッパー機能がより効果的に働き、“スロットル・オフ”時のあらゆる状況でより滑らかな挙動が実現します。さらに、ドゥカティ・パフォーマンス・アクセサリーから入手可能な、標準仕様とは異なるセカンダリー・スプリングを装着することによって、エンジン・ブレーキのレベルを“機械的に”調整できるという利点もあります。付属品として提供されるオープンタイプのカーボンファイバー製クラッチカバーを装着すると、数多くのドゥカティスタを魅了してきた独特の金属音がさらに強調されます。 - シャシ
ストリートファイター V4 SPの専用のシャシ・コンパートメントには、カーボンファイバー製ホイールやブレンボ製Stylema R®フロントブレーキ・キャリパーなど、ドゥカティ・スーパーレッジェーラ V4と共通の最先端のテクニカル・コンポーネントが装備されています。
プレミアムな品質を誇る5スプリット・スポークホイールは、高強度なカーボンファイバー製で、複合構造にねじ込まれたアルミニウム製ハブを備えています。それにより、ストリートファイター V4 Sのアルミニウム製鍛造ホイールと比較して1.4kgの軽量化が可能になり、全体として3.4kgの重量削減に貢献しています。その結果、慣性モーメントが大幅に減少し、切り返し時の俊敏性と軽快さが向上しています。
フロントブレーキ・システムは、ブレンボ製Stylema® Rモノブロック・キャリパー、330mm径ダブル・ディスク、レースから派生したベンチレーション・ホール付きのピストンを組み合わせることにより、長時間のサーキット走行でもレバーの引きしろの安定性が向上し、残留トルクを削減します。
ライダー・フットペグは、長期にわたって美しい外観を維持する高品質なアルマイト・アルミニウム合金製です。このフットペグは、ライダーの体型やライディング・スタイルに合った最適なポジションに調整することが可能です。カーボンファイバー製ヒールガード、可倒式ブレーキおよびギアチェンジ・ペダルを装備することにより、転倒時における破損のリスクを最小限に抑えます。さらに、一般的なシフト構成とサーキット走行用のリバースシフトを迅速に切り替えることができるように設計されています。
ストリートファイター V4 Sと同様、SPバージョンにもオーリンズ製NIX-30フロント・フォーク、オーリンズ製TTX36リアショック・アブソーバー、第2世代のオーリンズ製Smart EC 2.0システムによって制御されるオーリンズ製ステアリング・ダンパーが装備されています。Sバージョンとは異なり、このニューモデルは、パニガーレ V4と同じスプリングおよび油圧システムを備えています。唯一の違いは、フォーク・スプリングのプリロードが11mmから6mmに減少したことです。 - エレクトロニクス
ストリートファイター V4 SPの最新世代のエレクトロニクス・パッケージは、空間におけるモーターサイクルのロール、ヨー、ピッチ角を即座に検出する6軸慣性測定ユニット(6D IMU:慣性測定ユニット)をベースにしています。
以下のシステムから構成されるこのエレクトロニクス・パッケージは、発進、加速、ブレーキング、トラクション、コーナリングといった、あらゆるライディング・フェーズを制御します。
• ボッシュ製コーナリングABS EVO
• ドゥカティ・トラクション・コントロールEVO 2(DTC EVO 2)
• ドゥカティ・スライド・コントロール(DSC)
• ドゥカティ・ウィリー・コントロールEVO(DWC EVO)
• ドゥカティ・パワー・ローンチ(DPL)
• ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウンEVO 2(DQS EVO 2)
• エンジン・ブレーキ・コントロールEVO(EBC EVO)
• ドゥカティ・エレクトリック・サスペンションEVO(DES EVO)
システムの作動パラメーターは、3つのライディング・モードに合わせて予め設定されています。ライダーは、ライディング・スタイルに合わせてパラメーターを調整したり、デフォルト設定に戻したりことができます。DTC、DWC、DSC、EBCといったシステムの制御レベルは、ハンドルバー左側に設置されたスイッチを使用して、素早く調整することが可能です。
スロットルオフ時のなめらかな挙動を実現するSTM-EVO SBK 乾式クラッチを装備
カーボン製のウイング。パニガーレ V4 Rと同様のイタリア国旗のカラーがあしらわれる
ヘッドライトはLEDで、他車からの視認性を高めるデイライト機能も備える
フットペグは高品質なアルマイトアルミニウム。ライディングスタイルや体格に合わせたポジションを選択することができる。カーボン製ヒールガードや可倒式ブレーキ・チェンジペダルを装着し、転倒時のダメージを軽減することができる。チェンジペダルは、リバースシフトにも迅速に変更可能
カーボン製のホイールは、SF V4 Sのアルミニウム鍛造ホイールよりも1.4kg軽量化
ツヤ消しアルミニウムのタンクは容量16L
ハンドルバーの中央にはシリアルナンバーが書かれる
SPEC
- 総排気量
- 1,103cc
- ボア×ストローク
- 81×53.5mm
- 圧縮比
- 14対1
- 最高出力
- 153kW(208ps)/13,000rpm
- 最大トルク
- 123Nm(12.5kgm)/9,500rpm
- 変速機
- 6速
- フレーム
- アルミフロントフレーム
- 車両重量
- 196kg
- キャスター/トレール
- 24.5°/100mm
- サスペンション
- F=テレスコピックφ43mm倒立
R=片持ちスイングアーム+モノショック - ブレーキ
- F=φ330mmダブル R=φ245mm
- タイヤサイズ
- F=120/70ZR17 R=200/60ZR17
- 軸間距離
- 1,488mm
- シート高
- 845mm
- 燃料タンク容量
- 16L
- 価格
- 395万9,000円