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ツーリングへ出かける前に先送りしてた4つの手当て!【ライドメンテナンス017】

Photos:
藤原 らんか,Shutterstock,RIDE HI 編集部

久しぶりに乗ろうとしたら
エンジンかからずで断念……
3日前のバッテリー確認は必須!

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この冬にまったく乗らなかった方はもちろん、先月は1回、先々月に2回しか乗らなかった場合も、久しぶりの約束してたツーリング、もしくは暖かくなってきたしお天気も良いからと、いざ出かけようとしてエンジンがかからず、というのはありがちなハナシ。

IGNキーをONにして、セルボタンを押してもエンジンが回らない……。
まずニュートラル・ランプが点灯しなかったら、バッテリーが完全にアウト!
セルは回っても弱々しく2~3回転したらそこで息途絶えた、というのは、バッテリー充電すれば何とかなるかも。

取り敢えず愛車が電子制御で燃料噴射のバイクではない、キャブレター仕様だと押し掛けという非常手段もあるが、相当に慣れていないと難しいのでお奨めできない。
クルマのバッテリーとジャンプコードでバイクのバッテリーと繋ぎ始動するのが一般的。但し電子制御で燃料噴射のバイクだと、半導体などがパンクする可能性もあるので、このジャンプコードで繋ぐのを禁止している場合も多い。

ということで、これが3日前なら翌日に近くのGSへバッテリーを外して持っていき、充電してもらうことが可能。
もしくは、バッテリーが4年目だと充電しても、また1~2ヶ月乗らないと再びバッテリー上がりでエンジンかからないことが珍しくない。

バッテリーは2年なら心配いらないが、3年目当たりから使い方によっては電圧ドロップが瞬く間になりがちで、4年目となるとこれは新品に交換したほうがイイ。 出かけようとする度にハラハラドキドキだったり、下手をすると出先で食事をして出発!というとき、エンジンかからず帰れない悲惨な事態に陥る可能性大だからだ。

とにかくバッテリーのチェックを考えたら、3日前にセルが回って始動できるか、確認の必要がある。

タイヤも意外に落とし穴、
空気圧が抜けてたら、パンクも疑わないと
出先でエライ目に遭う!

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タイヤも長期間を乗らずに、空気圧のチェックもしない期間があると、いざ走ろうとするとペシャンコで危ない、ということになり兼ねない。
タイヤの空気は、パンクしてなくても抜ける。チューブレスと刻印されていても、完全に封印されているわけではないからだ。

まずはエアチェックして、不足していたら出がけに給油するGSで、空気圧の調節をお忘れなく!

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この空気圧を調整するとき気をつけたいのが、空気を充塡するエアバルブまわり。
GSの高圧エア充塡で、どこからか小さなゴミも一緒に吹き込んでしまい、これがムシと呼ばれる小さなバルブのゴムシールに挟まり、ゆっくりとエア漏れを起す可能性がある。

充塡が終わってゲージで測ったら、バルブの口金にツバなどつけて風船のように気泡が膨らまないか確認しよう。
またバルブのキャップも、裏側にゴムシールがあり、これもゴミの侵入や漏れを防ぐ役割があるので必ずつけて締めておくように。

エンジンオイルも、
まだ大丈夫でオイル枯れたら
決定的なダメージに!

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まさかのエンジンオイル枯れ……足らなくなってオイルが潤滑に行き渡らなくなると、焼き付いたりとエンジンに決定的なダメージを与える。
減るもんじゃないし、去年の秋に確認してそれから大して乗ってないから大丈夫な「筈」で放置しておくと、取り返しのつかないことになる。

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また真っ黒になるまでオイル交換をせずにサボっていると、それこそエンジンに大きなダメージを与え、乗れなくなったりすると、まずバイクが売れなくなるというお先真っ暗状態となるのをお忘れなく。

オイル交換を距離だけでなく年に最低でも1回は定期的にしておくなど、サボらないようカレンダーやスケジュールにマークしておくのがお奨め。

チェーンもサボり過ぎると
切れはしないけれど旋回加速(トラクション)の
きっかけ掴めず乗りにくい……

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ドライブチェーンは、さすがに切れたりすることはなくなってきたが、やはり寿命はあってピンとローラーとプレート間に圧入されていたグリースも飛散したり乾いたりで、可動部分が摩耗してくると錆などで柔軟に動かず渋くなったりする。

そうなるとフルパワーでチェーンを引っ張っても、コマが真っ直ぐな状態になれず、チェーンの張りが場所によって違ってしまう状況に陥る。
ずると必要な遊びをスイングアームの中央部分で調整しても、タイミングによっては上りコーナーの立ち上がり加速で、後輪が路面を蹴るレスポンスが唐突になるなど、乗りにくさや警戒心を呼び覚ましてしまうかも知れない。

チェーンもメンテナンスしたほうが良いが、いっそ交換してしまったほうが、驚くほどスムーズで乗りやすくなるので、ショップで相談されるのをお奨めしたい。

とかく愛車のメンテはサボりがちになる。しかしこの最低限のチェックは、走る前に必ずしておくのを忘れずに。