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このバイクに注目
KAWASAKI Ninja 1000 SX
AELLA

【カスノモーターサイクル×ニンジャ1000SX】ロングツーリングをもっと快適に!

Photos:
長谷川 徹

バイクのコンセプトを明確にするポジション系パーツを模索

カワサキのNinja1000は“パーソナルジェットファイター”のコンセプトのもと、ネイキッドのZ1000をベースに2011年に登場したスポーツツアラー。
以来、基本フォルムこそ踏襲するが、2014年、2017年、2020年(車名がNinja1000SXに変更)と短いサイクルでモデルチェンジを重ねてきた。じつはカワサキ車の中でも、電子デバイスなどの新技術の多くが最初に投入されるのがこのバイクなのだ。

そんなスポーツツアラーのNinja1000SXだが、アエラはこのバイクの“スポーツ”と“ツアラー”の比重を独自に追求し、ユーザーの使用状況から「もっとロングツーリング向けた方が良いのでは?」と考えた。
そこで着手したのが、アエラが得意とするポジション系パーツ。まずハンドルを体格や乗り方、使用状況に合わせてアジャストできるように、同社の可変ハンドルを装着できる専用クランプを開発。
そしてノーマルのステップは“ツーリングには少々高くて後ろ過ぎ。ラバーマウントはスポーティなライディングに合わない”との考えから開発を進めたという。スクリーンも前モデルのNinja1000からSXに変わった時点で小型化されたが、これもツーリング向けにハイスクリーンをリリースした。

とはいえ単純に安楽な方向を目指したのではなく、本来のスポーツ性をスポイルしないように配慮。ここには長らく欧州スポーツバイクのポジション系パーツを手掛けてきたノウハウが生かされている。

飛ばしているつもりはないのに……アベレージが上がってしまう

跨った瞬間に感じるポジションの変化。明らかに膝の曲がりが楽だ。走り出すと全身がリラックスできるのがわかる。広々としたシートに全身の荷重が自然と乗るイメージだ。リラックスしていられるから前後タイヤのグリップを明確に感じることができて、腕から力が抜けているから曲がるタイミングも掴みやすい。

今回はサーキットでのテストとなったが、あくまでも今回のアイテムのターゲットは一般公道。だからそれほどペースを上げず、流すイメージで走ってみる。腰も大きくズラさず淡々と走る。でもこのアベレージが最高に気持ちいい。

身体へのフィット感が高いから自然とアベレージが上がっていく。こういったラクチンポジションにすると高速域でホールド性が落ちることもあるのだが、アエラのNinja1000SXは簡単にハイアベレージを許容してくれる。

スロットルを大きく開けるほどに後輪への荷重が増えていく。立ち上がりでも後輪を軸にグイグイと旋回力を強めていく。ちょっと腰をズラすと小柄な僕はもう少しハンドルが手前にあるとさらに嬉しい感じがしたが、アエラのハンドルならこういった細かいオーダーにも簡単に応えてくれるのが嬉しい。

ポジションを自分に合わせることで、愛車との距離はグッと縮まる。Ninja1000SXユーザーにぜひとも試していただきたい。

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試乗時のステップ位置は、ノーマルから10mm前進/10mmダウン。膝の曲がりがとても楽。ハンドルもステップも自然な位置に感じるけれど、せっかく可変なのでいろいろと試してみるのも面白いはず

※プライス表記はすべて税込み価格です

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バーハンドルクランプ
3万9,600円

Ninja1000 SXのノーマルハンドルは、トップブリッジから突き出したフロントフォークをクランプするタイプのセパレートハンドル(さらにトップブリッジにもボルト留めされている)。そのためハンドルの高さや絞り角の微調整はできず、そのままでは市販のバーハンドルに交換するのも困難。そこでAELLAの可変ハンドルや、一般的なバーハンドル(テーパータイプのφ28.6mm)に対応できる、アルミ削り出しのハンドルバークランプを開発した

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アルミ削り出し可変ハンドル
7万5,900円

ライダーの体格や乗り方に合わせ、ポジションの微調整が可能なNinja1000 SX専用設計のアルミ削り出しのハンドルバー。純正ハンドルに対して幅を20mm減らし、7mm手前に近づけている。また絞り角は純正同様、+2°、-2°の3ポジションに調整可能。さらにオプションのスペーサーを使うことで±5mmの高さ調整も可能になる。中央のステムナットに取り付けているナビゲーションステー(1万5,400円)はデイトナ製スマートフォンホルダーの専用クレードルだが、他メーカーのナビやスマホ用クレードルの用意する

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ライディングステップキット
7万1,500円~

ヒザの曲がりを緩和してロングツーリングの疲労を軽減するステップ位置を追求し、ノーマルより0mm前進/10mmダウン、0mm前進/20mmダウン、10mm前進/10mmダウン、10mm前進/20mmダウンの4ポジションを選択可能。またノーマルステップのラバーマウントは、少々グラつきが大きくスポーティな乗り方に不向きなので廃止しているが、不快な振動はない。シフト/ブレーキペダル共にダブルベアリング支持により剛性感のある操作フィーリングを実現。またペダル先端のゴムはシフト側とブレーキ側で硬さが異なり、確かな操作感に寄与する

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シフトホルダー
9,130円

エンジンから突き出したシフトシャフトをドライブブッシュベアリングで支持することで、グラつきを抑える。剛性感の高い確実なシフトチェンジを可能にする機能パーツだ。2ピース構造とすることでエンジンの個体差に対応し、正確なセンタリングと容易な取り付けを実現

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ハイスクリーン
1万9,800円

純正スクリーンより100mm延長し、ウインドプロテクションを向上するハイスクリーンは、歪みが少なく視認性に優れるアクリル製。写真のスモークの他にクリアもラインナップする

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ハンドルバーエンドスライダー
1万2,980円
ハンドルバーエンドチタンカラー2枚セット
4,180円

バーエンド部を樹脂製とすることでスライダー機能を持たせ(補修パーツも用意)、転倒時のダメージを軽減。取り付け部は真鍮製でウエイト機能を持たせ、振動を抑制する。加えて制振効果を追求したチタンカラーを挟み込むことで不快な振動を除去し、長時間のライディングでも手のしびれや疲労を大幅に軽減できる

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ラジエタープロテクター
2万900円~

飛び石や虫の飛来からラジエターコアを保護しつつ、冷却効率も考慮したアエラ独自の無段階ウェーブパターン。前輪からの巻き上げが多い中央部は網目を細かく、両サイドは走行風が効率よくあたるように荒い網目を配置。表面は細かな傷が目立たないヘアライン処理を施す。陽極酸化処理による「ブラック仕様」もラインナップする

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フレームスライダー
2万6,180円~

万一の転倒時にエンジンや車体のダメージを押さえる。アルミ削り出しの専用設計のステーにより、ボルトオン装着可能。プロテクション効果を発揮しつつ、装着感を意識させない“さりげない”デザインにもこだわった

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アクスルスライダー:フロント
1万2,980円

フロントフォークのレッグ部やアクスルシャフトをしっかり守るスライダー。“飛び出し感”の少ないデザインで、フレームスライダー同様にさりげなさにこだわる

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ブレーキマスタータンクキャップ
7,150円

丁寧に切削し、美しくアルマイト処理されたタンクキャップ(ニッシン φ52mmに適合)。ロゴは剥がれることのないレーザー刻印。ポリッシュの他にブラック、ゴールド、レッド、シャンパンゴールドをラインナップ

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リヤブレーキマスタータンクキャップ
6,380円

ニッシン M38 P4.0(リヤおよびクラッチ)に対応するアルミ削り出しのタンクキャップ。アルマイトのカラーはポリッシュ、ブラック、レッド、シャンパンゴールドを用意

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リアルスペックマフラー
23万9,800円~

“ワイバン”でお馴染みのアールズ・ギアとのコラボで生まれたフルチタンのオリジナルマフラーは、STDマフラーから9.2kgも軽量化され、最高出力や最大トルクも大幅にアップ。もちろん車検対応の認証品。サイレンサーのエンド部はAERAだけのカーボン製キャップとなる。カラーはポリッシュと、写真のチタングラデーション(24万5,300円)を用意。純正パニアケースとの共用は不可だが、装着可能モデルも近日発売予定

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パーツブランド「AELLA(アエラ)」の母体であるカスノモータサークルの専務を務める青木伸正さんは、多忙な業務の傍らイベントや取材で全国を飛び周り、ショップ試乗車の慣らし運転も率先して行うフットワーク抜群な人。ロングツーリングやサーキット走行もこなし、アエラ製品の開発にも携わる大のバイク好きだ

アエラ
バイクの“走る・曲がる・止まる”といった基本機能を、ライディングの要となるポジショニングを作るライディングステップやハンドルを主軸に追求し、自社で開発・生産を行う。アルミやチタン、樹脂素材等をCNC加工機を用いて切削する技術は高く評価される。母体は京都のカスノモーターサイクル。ドゥカティ京都やモトラッドカスノを運営し、ユーザーの声を製品に反映させる。アエラの語源は開発時に思わず出た「あー、えら(あー、しんどい)」からきている

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協力/ カスノモーターサイクル