ローダウントルクでほとんどの回転域で気持ちの良い加速感を味わえる
トライデント660のローダウントルクとは、トルクを低くすることではなく広範囲で最大トルクに近いトルクを出力することであり、トライデント660はそのほとんどの回転域で最大トルク(64Nm)の90%以上が出ているため、優れたレスポンスと加速感を得られる。馬力は10,250rpmで81ps。スロットルは電子制御に対応するライドバイワイヤだ。
ボア×ストロークを変更してまで生み出した新しい3気筒エンジンは、街乗りからワインディングまで、3気筒ならではのリニアなパワーとトルクを楽しめるはずだ。
オプションでクイックシフターを装着することもでき、よりスムーズでスポーティなライディングを求めるライダーの要求に応えてくれるのも嬉しい。
ほとんどの回転域で最大トルクの90%以上が出る
オシャレなルックスでお財布にも優しい
タンクにあしらわれたトライアンフのロゴマークやコンパクトにまとまったテール周りなど、クラシカルな佇まいの中にイギリスらしいスタイリッシュで現代的なデザインを感じさせる。
そして、驚くのはその価格だ。
海外メーカーの輸入車でメーカー希望小売価格が97万9,000円(税込)となっている。
また、メンテナンスでの点検時間工数も少なくなるように設計されており、競合他社の同クラスの車両に比べてコスト効率は25%も優れているとのこと。
多くのライダーが楽しめる装備
装備重量189kgと同クラスの車両の中でも軽量な仕上がりで、シート高も805mmと低め。スリムなボディ幅を実現し、初心者からベテランにまでマッチ。ライダー自身が操作している喜びを感じやすいパッケージで、様々なシチュエーションで安心してライディングを楽しませてくれるに違いない。
そして、TFTメーターはBluetoothでスマートフォンやGoProとの接続も可能。バイクライフをより豊かにしてくれるだろう。
買いやすい価格が目立つが、それよりも趣味性が高く、あまりの楽しさに毎日でも乗りたくなる魅力がトライデント660に秘められているような気がしてならない。
デイトナ、スピードトリプル、ストリートトリプルといった市販車だけでなく、ついにはMoto2にまで参戦し結果を残しているトライアンフの3気筒エンジン。
トライデント660での新しい挑戦は、各メーカーがしのぎを削るミドルクラスを席巻するかもしれない。