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現地取材速報、ロイヤルエンフィールド新型ブリット350に試乗!【What's New】

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伝説のBULLET(ブリット)350が甦る!

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最近ロイヤルエンフィールドのYouTubeで、気になるショートティザーが流されていた。
おそらく650のアドバンチャーに初の電動モーターサイクル、そして最も現実的なモデル名として掲げられていたのがBULLET 350。

そんなところへ飛び込んできたのが、インド本社と工場取材にBULLET 350のお披露目カンファレンスへの招聘。
そしてインド南東のチェンナイまで取材に出かけた結果は、想像もしていなかったBULLETというバイクに込められた、モーターサイクルが人々の人生を支え育んできたカルチャーであり、その意味を継承しての新型系列への置き換えなのだという強烈なインパクトだった。

基本はCLASSICと同じでも、
ライポジ違いが乗り味をマイルドに……

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まずは真新しいBULLET 350に試乗できたので、どんなバイクなのかを先にお伝えしよう。
基本は従来モデルのCLASSIC 350をベースに、タンクやシート形状を2012年から今年まで生産されていた既存のBULLET 350に倣ったデザインとして、ライディングポジションがより街乗りを意識したCLASSICより若干アップライトとしているくらいで、目立って大きな違いはない。

走り出しても、アイドリングのままローギヤでクラッチをそうっと繋ぐと発進できてしまう、350ccとは思えない呆れるほどの低速トルクという、中型クラスではライバルなしのポテンシャルもそのままだ。

ただエンジンフィーリングが、低中速の回転域でスロットル・レスポンスの威勢の良さにマイルドさが加わったように感じる。
マフラーも仕様は一緒ということなので、多少謎めいて感じてしまうのだが、活気のある破裂音がおとなしく聞こえる。
とはいえ、アイドリングのちょっと上から粘り強く加速も登坂もできる逞しさに変わりはない。

そして乗り味だが、開発者に聞いてもサスペンションなど前後とも変わっていないものの、フロントの吸収が柔軟に感じるなど、全体にまろやかな感触で身を委ねることができた。
僅かにハンドルが少しライダー側の手前にあること、シートのシッティングポジションがちょっとだけ前にあることの違いで、前輪の衝撃吸収がこれほど機能するとは驚きだ。

前輪19インチ、後輪18インチの1950~60年代に構築された、英国スポーツバイクの穏やかだが鞭を入れるとキビキビと方向転換していく、あの伝統のフィーリングに心を奪われる。
このロイヤルエンフィールドならではのハンドリングは、絶品というほかない。

本社お披露目と工場でのアンベール!

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感銘の試乗を経験する前、今回のローンチプログラムはチェンナイの本社屋で行われているデザイン作業や、各種の耐久テストや各種規制との適合チェックなどを披露、そして同じチェンナイにふたつある工場の新しい350系を生産している、広大な施設の見学という手順で視察したのだが、このアッセンブリーラインにズラリ並んだバイクがベールをかけられていて、CEOをはじめ3人の幹部の手によって3タイプそれぞれがアンベールされ、ラインオフしてエンジン始動後に自走で発表ステージまで幹部が走らせるという大仕掛けがあった。

1932年にはじまった90年に及ぶBULLETの歴史。
それは節々で説明もされ、工場内に展示スペースを設けてアピールにも余念がない。
その積み上げられた史実に触れると、そこにライフスタイルに溶け込んできた重みを感じる。
今回ロイヤルエンフィールド側のスタッフが着ていたTシャツに、BULLETが人生のライフスタイルとスローガンがプリントされていたのも印象的だった。

さらに視察したバラムバタガル工場が、350系を年間60万台、それ以外を生産するオラガタム工場でも年間60万台、合計120万台を製造できる真新しい設備にも感動した。 ロボット化も進んでいるのと、人の組み付けでNGが発見できる仕組みに至るまで、スポーツバイクを生産する工場で、これほど進化している例は間違いなく他にはない。

そうした今回の取材で得た情報や感じたことなどを、あらためてお伝えする機会を設けたいと思う。

肝心の新型BULLET 350の価格(インド現地ではCLASSIC系とほぼ変わらず)や発売時期などは未定だが、生産と出荷が既にスタートしているので、ほどなくそれはお伝えできるはずだ。