ラグナセカのコークスクリューをツアラーが激走!
270kgもの車体を振り回す、なんともアメリカらしいエンターテイメント性の高いレースが開催された
Indian Motorcycle x King of the Baggers: Part 3 - Indian Motorcycle
10月24日、アメリカのラグナセカで初めてのバガーロードレース「キングオブザバガーズ」が開催された。バガーはサイドパニアなどが装着されたアメリカンツアラーのことで、車両重量は300kg近い。
そんな巨大な車体を振り回しながらアップダウンの激しいラグナセカを8周、11台のハーレーダビッドソンと2台のインディアンが競い合った。
MotoAmerica Drag Specialties King of the Baggers Race Highlights at Laguna Seca 2020
強さを見せたインディアンのチャレンジャー
インディアンのチャレンジャーに跨がるのはアメリカ人ロードレーサーのタイラー・オハラとフランキー・ガルシア。
レースがスタートするとガルシアがホールショットを獲得。その後はオハラが大きくリードをする展開。しかし、残り5週のタイミングでコースアウト。転倒はなかったものの、順位を落とし3位。ガルシアは2位となり、1位はハーレーダビッドソンにまたがるヘイデン・ギリム。 落ち着いてコース上に戻ったオハラは、ガルシアを抜き去り、ラスト2周の場面でコークスクリューで一気にハーレーのギリムを追い抜き(動画3:07あたり)、そのままチェッカーを受けた。
結果は、1位インディアンのオハラ、2位ハーレーダビッドソンのギリム、3位インディアンのガルシアとなった。13台中2台のインディアンがそれぞれ表彰台に上がり、頂点も獲得するというインディアンにとって最高の結果で幕を閉じた初開催のキングオブザバガーズ。
どんなバイクでも純粋に楽しみ、見ている人も興奮させてくれるアメリカのレース。ぜひ現地でその迫力や歓声、熱気などを感じてみたいレースのひとつだ。