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RIDE HI RACING始動!原田哲也さんを起用し、ZX-25Rで耐久茶屋に参戦。筑波に250cc/4気筒の咆哮轟く! Vol.1

Photos:
柴田 直行

今年のマシンはZX-25Rにしよう! 何となくそんな気運が高まっていたが、バイクがなかなか納車されず、結局シェイクダウンは決勝前日……果たしてちゃんと走れるのか⁉︎

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写真右から、ライダーは原田哲也さん、蛭田 貢さん、そして僕・小川の3 人体制。近年は毎年バイクが変わり、ぶっつけ本番状態が続いている……

250cc/4気筒・ZX-25Rで2.5時間耐久に参戦! だが、スケジュールはギリギリ……

ここ数年、元世界GPチャンピオンの原田哲也さん、マジカルレーシング代表の蛭田 貢さん(68歳!)、そして僕・小川で、もて耐や耐久茶屋などの耐久レースに参戦してきた。
これまでのマシンはNinja250やCBR250RRなど様々。近年は筑波サーキットで開催される耐久茶屋が主戦場で、今年で3回目の参戦となる。 耐久茶屋は、トップ数台は超本気チームだが、どちらかというと参加型の耐久レース。いつもの仲間と1年の締めくくりとして参加しているチームが多い。

我々、RIDE HI RACINGも耐久茶屋から本格始動!
テーマは、勝つことでなく、楽しむことが大前提。原田さんの走りを少しでも多くの方に見て欲しいなぁとも思うし、メディアならではの話題づくりをしたいなぁと思って参戦していきたいと思う。

次はどうする?「4気筒でしょ!」

カワサキ250cc/4気筒が発表されてからは、「来年は4気筒だよね!」。チーム内で何となくそんな気運になっていた。
実際に試乗会などでZX-25Rに乗って、その手応えを掴みつつあったものの、バイクがなかなか手に入らない状況が続いた。
とりあえず、カウル、タイヤ、マフラー、リヤサスを変更して走らせたのが11月10日。この日は小川が1人で走らせ、サスペンションとファイナルの方向性を探った。そこから急ピッチでレーサーに仕立てていく。

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マシンはZX-25R。250cc/4気筒の可能性を探るべく、早々にレーサー化。エンジン&ECUはスタンダードのまま。それにしても、RIDE HIレーサー誕生! は何とも嬉しい。カウルはすべてマジカルレーシング製。Ninja250用をベースにZX-25Rにフィッティングできるようにワンオフ

まずはレーサーの全貌を紹介しよう!

決勝前日に何とかカタチになったZX-25Rレーサー。カウリングはマジカルレーシング製で、昨年まで使用していた2気筒のNinja250の物の幅を広げてワンオフで制作。
ステップ、マフラー、スライダーなどはケイファクトリー製で、こちらはすでに販売が開始されているアイテムばかりだ。
サスペンションは、44ハイネスサスペンションでモディファイ。フロントはノーマルを加工、リヤはレイアウトが似ているZX-10R用のWP製を加工してもらった。
タイヤはピレリ製ディアブロスーパーコルサSC1、フロントディスクはユタカ技研、チェーンはDID、バッテリーはSHORAI、オイルはモチュールだ。
この仕様で、千葉のカワサキショップであるMSセーリング代表の竹内さんがまとめてくれた。

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ケイファクトリー

マフラーはケイファクトリー製のレース用フルエキゾースト。ゴールドの焼け色が眩しい

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ケイファクトリー

ステップはケイファクトリー製。マジカルレーシングのカウルは着座位置が高いのと、RIDE HI RACINGはライダー全員が小柄のため、ポジションをプレートを使って微調整

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ピレリ

タイヤはピレリ製のディアブロスーパーコルサSC1。暖まりやすく、タイヤが減ってきた際の挙動変化が少なく、滑り出し時の過渡特性に優れている

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ユタカ技研

ディスクはユタカ技研製。Moto2と同じスペックで制作。インナーはニンジャをイメージしたデザインに。近々MSセーリングで販売の予定。フォークはノーマルをベースに44ハイネスサスペンションで内部加工

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SHORAI

バッテリーはSHORAIに交換。スタンダードのMFは2800g、SHORAIのリチウムは901g、約1.9kgの軽量化を実現。軽量化だけでなくトルクアップにも貢献する

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DID

僕らのレースではチェーンはずっとDIDを愛用している。フリクションが少ない、250cc専用設計。スプロケットはケイファクトリー製で2Tロングに。6速は使わない設定にしてみた

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44ハイネスサスペンション

リヤサスはZX-10R用のWPを44ハイネスサスペンションで加工。スプリングはアイバッハ製を使った

決勝前日にシェイクダウン

今年のシェイクダウンも決勝前日(昨年は決勝当日……)。原田さんと蛭田さんがサスペンションをセットアップしていく。それでも前後共にバネレートが足らない症状に……それでもできる限り乗りやすい方向性を導き出す。

4気筒らしさは2気筒よりも安定感の高いハンドリングにある。重心が低く、難しさを感じさせにくい味付けだ。問題はシフターが回転制限により落ちないこと、そして少しでも力づくで乗ろうと思うとサスペンションがフルストロークしてしまうことだが、例年よりも蛭田さんのタイムは良い。そう4気筒の安定感が乗りやすさに繋がり、それがタイムに繋がっているのだ。

これは、決勝が楽しみだ!

原田哲也とネモケンがZX-25Rをインプレッション!

ネモケン&原田哲也がNinja ZX-25Rを全開!

協力/ MSセーリング , マジカルレーシング , ケイファクトリー , ピレリジャパン , ユタカ技研 , 大同工業 , SHORAI JAPAN , 44ハイネスサスペンション , MOTUL JAPAN K.K. , 筑波サーキット
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