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タイヤのサイドウォールがひび割れた……【メッツラー・ジャーナル Vol.2】

サイドウォールがひび割れた

しばらくバイクに乗ってなかったら、「あ~ サイドがひび割れてる!」なんてことはないだろうか。こうなるとなんか急にバイクが年取ったみたいで、気分が落ちてしまう。特にサイドウォールがひび割れやすいのはなぜなのだろうか?

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ひび割れの原因

サイドウォールはトレッドコンパウンドとは違った役割を担っている。車体の荷重を支え、路面との荷重とバランスし、過度の変形を食い止める最後の砦だ。そんな縁の下の力持ち、サイドウォールはそもそも過酷な条件で働いている。たくさん働けばくたびれてしまう。そんなサイドウォールのひび割れの原因はいくつか存在する。

  • タイヤが古い
    単純にタイヤが古い場合。製造年が古いことも起因するが、製造年が新しくても装着してから2年以上経てば、ひび割れのリスクはある。
  • 低圧走行
    空気圧不足による低圧走行はタイヤ(特にサイドウォール)に過度のダメージを与える。毎回乗るたびに空気圧チェックを欠かさないという人以外はひび割れのリスクがあるのだ。
  • 長期保管
    長く乗らない時は上記の低圧でのサイドウォールダメージのリスクがある。長期で乗らないときには、前後共にリフトアップしてタイヤに負荷がかからない状態にしておくことで、ひび割れのリスクは軽減される。
  • 薬品の影響
    市販のタイヤワックスなどもタイヤにはダメージを与える。
  • オゾンの影響
    待機中に含まれるオゾンもサイドウォールのゴムに悪影響を与える。オゾンは目に見えないため、どのような場所にリスクが有るかわかりにくいが、エアコンの室外機などが近くにあると発生しやすいと言われている。
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ひび割れを防ぐためには

タイヤが古い場合は、新品に交換しよう。タイヤというのは溝がなくなったら、新しくても交換が必要だが、そうでなくても2年毎に交換したほうが、走りも見た目も美しくなる。また、空気圧の管理はとても重要。低圧走行は意識していてもついやってしまう。タイヤ故障原因のナンバーワンは低圧走行だ。タイヤにケミカル類を使用しないほうが良いのは言うまでもなく、上記5つの中でもっとも防ぎにくいのは「オゾン」の影響。これは保管場所を変えるなどして防ぐしか無いかもしれない。

空気圧をしっかり管理して乗るだけで、大部分のトラブルは防ぐことができる。さらにマイレージも伸び、性能をきちんと発揮してくれて、ライディングを楽しむことができる。意識すればコントロールできる部分だ。

愛車のために適切なメンテナンスを

適正な空気圧で、オゾンに気をつけた保管場所で、タイヤワックスなどを使用しないようにすれば、タイヤのひび割れはある程度防ぐことができる。そしてタイヤが減っても減らなくても、2年毎に愛車に新品タイヤを装着してあげよう。せっかくの素敵なバイクもボロボロのサンダルみたいなタイヤでは可愛そうだ。

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