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ヤマハSRブーム再び!? ファイナルエディションリミテッドが100万円オーバーのプレミア価格に!

1,000台限定のSR400のファイナルエディション&ファイナルエディションリミテッドが発表されて数日後に、実は何店かのヤマハ販売店に電話してみた。「SR400のファイナルエディションリミテッドって予約できますか?」すでに手遅れだった。あっと言う間に完売していた。でも、そういうモデルは時間が経過するにつれて再び気になるもの……ですよね。

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SR400のファイナルエディションリミテッドをオークションで検索すると……すでに100万円以上のプレ値がついている。最後の限定車はどこまで価値を高めていくのだろうか

定価は74万8,000円。なのにオークションでは100万円以上で入札が……

発表から少し経ってもう一度SR400のファイナルエディションリミテッドを調べてみたら大変なことになっていた。ネットオークションでは100万円以上で入札が入り、完売している実例もあった。定価74万8,000円のSR400ファイナルエディションリミテッドが転売の対象になり、しかもこんな値段がつくなんて想像もしなかった。この加熱っぶり……凄い時代になったものだ。

「SRやるじゃないか」と大好きなSRが話題になっている嬉しさとは別に複雑な心境になる。僕のファイナルエディションリミテッドが欲しい気持ちは完全に覚めた。というわけでファイナルエディションリミテッドのタンクの価格を調べてみると、他の色よりは高めだが9万7,249円だったので、いつかコレを部品で注文して自分のSRに装着してファイナルエディションを気取ってみたいと思う。

タンクで着せ替えできるのがSRカスタムの魅力!

SRは年代によってガソリンタンクの形状や容量を何度も変えてきた。変わっていないように見えるタンクだが、実は初期型はナロータンクと呼ばれる細身の形状だったりするのだ。僕はSRのガソリンタンクを何個も購入して着せ替え感覚で楽しんできた。ノーマルだけでなく、アルミタンクやFRPタンクもたくさん買った。カスタムペイントも何度もした。転んで凹ましたのは数個で、あとは着せ替え感覚で楽しんできた。いま所有しているインジェクションになった最初のモデルである2010年モデルには、2015年に登場したヤマハインターカラーのタンクを装着している。なのでいつかファイナルエディションリミテッドのブラックサンバースト(ヤマハ ブラック)を楽しんでみようと思う。

ちなみにキャブレター時代のSRにインジェクション時代(2010年〜)のタンクは装着できないので要注意だ。そしてキャブレター時代のSRは容量や形状、給油口(もちろん鍵も)のカタチなども微妙に異なるし、すでに部品で注文できないカラーもたくさんあるので注意したい。

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僕のSRは、元々は2010年モデルだからタンクは赤かったのだがいまはイエローのストロボ。このモデルが発売される前に部品を注文したら届いてしまい、限定車発売前からこのカラーを楽しんでいたのを思い出す

SRの国内向けの生産台数は累計12万台以上

ヤマハのバイクでSRほど幅広い世代から支持されたバイクは珍しいと思う。国内向けに生産された『SR400』は、43年間で累計12万台以上になるという。オーナーの世代やキャリアに合わせてSRは順応し、その時代時代を生き抜いてきた。もちろんSRの43年間は順風満帆ではなかった。何度かのブームもあったし、逆に生産終了が囁かれることもあった。実際、規制対応に苦戦し生産されていない時期もあった。

僕も何度目かのSRブームでオーナーになった1人。とにかくカスタムに没頭した。走りにもレースにも没頭した。速いSRを作るとノーマルっぽいSRが欲しくなり、セパハンにするとアップハンが恋しくなり、とにかくカスタムが止まらなかった。前途したタンクだけでなく、キャブレター、ハンドル、リヤサス、シートを何個も買った。エンジンもボア×ストロークを変えながら10回以上組み直している。周りにもSRカスタムに没頭しているライダーが本当にたくさんいた。

「これまでのSRを凝縮した一台です。SRに対する私たちの想いと、感謝の気持ちをギュッと詰め込みました」これはSRの開発陣がSR400のファイナルエディションリミテッドに贈った言葉だ。
SRの43年のすべてが詰まった最後のモデル。プレミア価格にも納得するしかないのかもしれないなぁ。

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美しいティアドロップタンクがSRの特徴。好きな年代のタンクを着せ替え感覚で楽しむことができるが、年式によっては装着できないモノがあるのでよく調べてからやってみていただきたい。インジェクションとキャブレターに互換性はないし、給油口が異なると出費も増える。またインジェクションは作業も困難なので、自信のない方はショップに依頼するのが無難だ