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このバイクに注目
INDIAN
FTR Carbon
2020model

【FTR1200試乗記】アメリカン・スポーツの新しい潮流

Photos:
折原弘之

アメリカ最古のメーカーが、ワイルドな感性のスポーツ性で甦る

日本では馴染みのないダートトラッカーでも大きく逆ハンを切るシーンの野性味には誰でも惹きつけられる

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インディアンのルーツを辿れば1901年。アメリカ最古のメーカーだ。ライバルのハーレーも長い歴史の中で大きく浮き沈みしてきたが、インディアンは何度か消滅までしながら繰り返し甦ってきた。
最新世代のインディアンは、大型クルーザーの頂点クラスをターゲット、エンジンも2008年に1720ccVツインへと刷新、最新では1133ccから1890ccまでをラインアップ、各カテゴリーの個性を支えている。

そのインディアンから2017年、ダートトラッカーFTR750にインスパイアされたスカウトFTR1200カスタムがEICMA(ミラノショー)でデビュー、ベースとなったFTR750は実際に全米のフラットトラックレースへ参戦し、初年度からタイトルを獲得する活躍ぶりをみせた。
このパフォーマンス実績を礎に、FTR1200はフラットトラッカーのイメージでスポーツ性を強調しつつ、タウンスポーツとしても相応しい特性と電子制御を纏い、他にはない新しい感性のスポーツバイクとして、確実にシェアを拡げつつある。

ヨーロッパメーカーのような200ps、300km/hの超スーパーなスポーツ・カテゴリーとは一線を画したアメリカン・スポーツ。最新モデルのあまりのハイパーぶりにさすがに手が出せなくなってきた大人のユーザーは、このワイルド且つ都会的な絶妙にバランスがとれたスポーツ感覚に、多くが見事にハートを射貫かれたようだ。
電子制御の充実ぶりも、IT先進国アメリカならではのセンスの良さを漂わせているあたりもさすがだ。

そのFTR1200Sに、カーボンパーツやLEDによるカスタマイズを施したFTRカーボンが加わった。
もとよりエンジンからフレームまで、機能美を追求した美しいデザインだが、これにカーボンでさらに差別化をはかったクオリティ感の高さは、ヨーロピアン・スポーツとの選択で躊躇していたユーザーに決断を迫ったに違いない。
新しい感性のアメリカン・スポーツも、さらなる完成度へと留まることのない進化を続けている。

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グローブをつけたまま操作可能なタッチパネルで、ディスプレイの種類は多様。自分で使いやすい必要最小限に割り切れるデザインだ

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水冷60°Vツインの300度~420度でパルシブに刻むビートは、低い回転域だと刻み方が明確、高回転域ではいつの間にかスムーズでサウンドだけ個性を残す

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そこいら中にカーボンを纏う男の羨望クオリティ。燃料タンクはシート下でニーグリップするのはダミーカバー

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前後のタイヤ・パターンは敢えてダートトラックのレース専用パターンが採用されている。パワーをかけ続けると摩耗が早くなるのは明らかだが、適度に緊張せずにスライドしやすいのもこのパターンならではだろう

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フルLEDのライトが醸し出す独特の顔つき。周囲のカーボンと相まってスペシャルな感性の演出はさすがアメリカ

SPEC

Specifications
FTR Carbon
エンジン
水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
総排気量
1,203cc
ボア×ストローク
102.0×73.6mm
圧縮比
12.5対1
最高出力
124.7ps/8250rpm
最大トルク
120Nm/5900rpm
変速機
6速リターン
フレーム
スチールトレリス
乾燥重量
228kg
キャスター/トレール
26.3°/130mm
サスペンション
F=テレスコピックφ43mm倒立
R=スイングアームモノショック
タイヤサイズ
F=120/70R19 R=150/70R18
全長/全幅/全高
2287/850/1297mm
軸間距離
1524mm
シート高
853mm
燃料タンク容量
13L
価格
248万8,000円~

RIDE HI 創刊号でもFTR Carbonについて掲載されています!
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協力/ ポラリスジャパン
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