ザッパーとは風を切る音の「ZAP」
カワサキは1969年にAMERICAN KAWASAKI MOTORCYCLE CORPを設立。
ここからカワサキのバイクづくりはアメリカ市場を見据えることになる。
アメリカでは4ストローク大型車の市場は必ず大きくなる、と様々なモデルが開発された。
そして、大ブレイクしたのが1972年に登場した900 Super4 Z1だった。
アメリカで開発するバイクのカテゴリーにはZAPPER(ザッパー)、とツーリングサイクルがあった。
ザッパーとは風を切って走る音「ZAP」からきており、市街地の信号から次の信号までの間を速く走れて、軽くてパワーのあることが条件になる。ツーリングサイクルは大きくて安定した遠くに行けるバイクのことである。
Z1は、他社より装備に優れ、性能は加速&最高速ともに最速、世界一の大型ザッパーとして開発されている。
そう考えると、500SSやZ1から、デザインはとても洗練され、カワサキのバイクづくりが大きく変わった感が強い。
その後、1976年にZ650が登場。「コンパクトで軽いZ」として誕生し、このエンジンを搭載したモデルがザッパー系として親しまれ、Z750FX-IIからは排気量を拡大。その後、GPZ750、ZEPHYR750、ZR-7などに派生しロングセラーエンジンとなった。
1972 900 Super4 Z1
50年前のバイクとは思えないほど、まだまだ元気に走り回っている姿をよく見る。丈夫でメンテナンス性に優れている所もZ1の魅力。日本では、いまでも1万台以上が走っていると言われている。ここ数年の高騰は凄まじいが、まだまだ元気に走り続けるはずだ
1976 Z650
Z1で培った技術を投入してつくられた「コンパクトで小さなZ」。コストダウンも徹底され、制作された。アメリカでは様々なモデルに派生。その後も排気量を拡大しながら、ロングセラーエンジンに。だから、いわゆるザッパー系と呼ばれる機種は思いの外多いのだ
Z誕生から50年! 今度のネオレトロZは4気筒でなく2気筒!
2022年はZ誕生、50周年を迎える。
そんなZ1をオマージュしたZ900RSは、デビュー以来一人勝ちを続ける大人気車。
Z650RSは先に登場したZ900RS同様、ティアドロップタンクを採用するZらしいスタイルを継承。
でもエンジンには大きな違いがある。
多くのライダーが抱くZのエンジンは4気筒だと思うが、Z650RSは2気筒。
これには賛否があると思うが、よりエントリー向け、そしてより軽量&コンパクトなZが欲しかったユーザーにはとてもフィットするはず。しかも4気筒よりも幅が狭いエンジンは、重量以上にハンドリングや取り回しの軽さを約束してくれるはず。
実車を見るのが本当に楽しみだし、カスタムシーンも盛り上がるに違いない。
やっぱりカワサキは上手い、やったくれた!そう思わせる1台に仕上がっている!
以下、カワサキヨーロッパサイトにて閲覧できる写真を見てみよう!
キャンディエメラルドグリーン
メタリックムーンダストグレー/エボニー
メタリックスパークブラック
もっと詳しく知りたい場合は、カワサキヨーロッパのサイトにアクセスしてみよう!
2022 Kawasaki Z650RS | Official Unveiling Video | Retrovolution Begins
SPEC
- フレーム
- ダイヤモンド
- 車両重量
- 187kg
- タイヤサイズ
- F=120/70ZR17 R=160/60ZR17
- 全長/全幅/全高
- 2,065/800/1,115mm
- 燃料タンク容量
- 12L
- ※スペックはすべて欧州仕様