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このバイクに注目
YAMAHA
FJR1300
2001~2021model

2020年に20周年記念モデルをリリースしたヤマハを代表するスポーツ・ツアラーFJR1300!【このバイクに注目】

FJ1100から連綿と続くヤマハのスポーツ・ツアラーファンに応える歴史が築いた充実の完成度!

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ヤマハにはツーリングスポーツ専用のエンジンとフレームで構成したカテゴリーがあって、1984年のFJ1100がそのルーツ。
高速ツーリングを前提としても、スーパースポーツ系のエンジンではなくひと世代前のXS1100がベースで、刺激を少なくトルクが逞しい特性に設定、車体も安心して高速クルージングが楽しめるよう、ワイドで前後に長い専用のラテラルフレームとしていた。
そんなFJに育まれたファンに向け、ヤマハは2000年にFJR1300を発表した。

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エンジンはスーパーバイク系を使わず、専用の4バルブ水冷DOHC4気筒。
新設計された79.0mm×66.2mmの1,298ccは、143PS/8,000rpmと13.7kgm/7,000rpmと中速域を重視したチューン。
またフレームは吸気系と25リッターの念燃料タンク容量を前提としたレイアウトで、スイングアームはシャフト駆動のデフを一体化した構成で共にアルミ・ダイキャスト製だ。
ホイールベースが1,515mmで237kgの車重は、高速クルージングからワインディングのコーナリングまで、中庸をいくバランスに設定されていた。

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電動スクリーンやリモートアジャストできるリヤサスなど重装備にもかかわらず、ライバルたちが300kg近いヘビー級なのに対し、軽量でハンドリングも扱いやすい特性で順調に売上を伸ばしていった。
ヨーロッパが主要マーケットだったが、国内向けにも僅かだが販売されることになっのだ。

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そして2006年型からは、発進時とギヤチェンジでクラッチ操作が不要なYCC-Sを装備、足での操作だけでなくハンドルのシフトスイッチでもシフトが可能。
スクリーンも大型化されたりグリップヒーターを加えるなど、イヤーモデル毎に熟成が進められている。
さらに2013年モデルからデザインも一新、電子制御スロットルを採用してトラクションコントロールやクルーズコントロールにエンジンモードが選べるグレードへと進化した。
さらにこの3代目ではサスペンションも電動調整が可能となっている。

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そして4代目となった2016年モデルでは、ミッションを5速から6速へと変更、累計生産台数が10万台を超えるという、スポーツツアラーとしていかに信頼されてきたかを立証したのだった。

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また2020年には20周年記念モデルを発表、国内向けではこれを機に生産終了もアナウンスされた。
このようにFJ1100以来、ツーリングファンへの期待に応える開発が続いたことで、ヨーロッパやアメリカではスーパーバイクのメーカーというより、ツーリングスポーツを得意とするメーカーのイメージが定着したほど

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