空油冷のR12 nineTにスポーティなバリエーション
先のR1300GSで、排気量アップとDOHC駆動列変更などフルモデルチェンジとなったボクサーエンジン。
水冷化で1,200cc→1,250ccと進化するいっぽうで、空油冷だった従来型も継続生産され、このnineTシリーズで人気も出てフルモデルチェンジのR12 nineTとして発表されたのが100周年を迎えた2023年5月に発表となっていた。
その発表から半年が経過し、新R12 nineTのバリエーションに加え、クルーザー的な位置づけのマイルド化されたR12も発表となった。
R nineTとはフレームから異なるR12系。エアクリーナーをシート下へ配置するなど吸排気のレイアウトも変わり、メインフレームはダイアモンド風にエンジンを強度メンバーとするレイアウトとなった。
シートレールを含むサブフレームがボルトオンで、いわゆる大幅なカスタムがしやすい骨格となっている。
もちろんマフラーのカスタム定番アクラポビッチ製も用意されているなど、オプションも豊富に揃えられている。
ただイメージはトラディショナルにまとめられているが、電子制御のライディングモードからコーナリングABSなど、セレクトも細かく設定できる最新装備。水冷DOHCエンジンとサポートをランクダウンなどしていない。
R12はシート高754mm、エンジンも95psとマイルドに!
また女性や年配ライダーへ配慮して、ライディングポジションをコンパクト化、何よりシート高を754mmとキャリアや体格を問わない位置づけのモデル、R12も発表になった。
エンジンも109psを95psへとマイルド化して、いっそうの乗りやすさを与えている。
さらに前輪を19インチ、後輪を16インチの小径化と、低中速域でターンしやすくする街乗りを前提とした、イージーライディングを意識した設定だ。
画像ではシングルシート仕様に見えているが、もちろんタンデムシートも用意されているれっきとした2人乗り仕様。
左右へシリンダーが突き出た水平対向2気筒という、超個性的なエンジンはそのカタチからまさにヤジロベエ効果で信じられない安定性を誇る。
さらにクランクシャフトより上に、質量や重量のあるエンジンパーツが存在しないメリットで、おそろしいほどの低重心が醸し出す軽快なハンドリングは、試乗しないことには想像もつかないに違いない。
これらR12 NineTとR12は、日本での価格や発売時期は未定だ。ただ間もなく動き出すようなので、興味のある方はお近くのBMWディーラーへお問い合わせを!