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BMWがR90Sを彷彿とさせるR 12 Sをリリース!【What's New】

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BMW
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空油冷のR12 nineTに'70年代のR90Sイメージを纏ったR 12 Sが加わった!

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BMWは初のバイクだった1923年のR32以来、ボクサーエンジンとシャフトドライブを継承。
いまや水冷DOHC電子制御化の進化を辿り、世界でアドベンチャー系のトップ人気モデル、R1300GSで最新パフォーマンスを披露している。
そのいっぽうで、空油冷だったひとつ前の世代も継続生産され、nineTシリーズとなってから再び人気も出て、2023年に100周年を迎えたのを機にR12 nineTが登場していた。

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このR12 nineTをベースに、1973~1976年にアメリカを中心に人気だったR90Sのイメージに仕立てたR 12 Sが2025年モデルとしてリリースされた。

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R90Sは1969年にホンダからCB750フォアがデビュー、量産車で初の4気筒は圧倒的なパフォーマンスで、大型バイクのマーケットで主役だった英国勢やBMWを蹴散らした。
それでもBMWはスタイリッシュなツーリングスポーツのキャラクターで存続をはかり、投入したR90Sはアメリカで人気のホンダCB750フォアで使われたゴールドと同系ペイントに、小さなスクリーンのついたミニカウルを装着、プロダクションバイクのレースに参戦したりとボクサーツイン好きに存在感をアピールしていた。
この頃のBMWは、後にKATANAのデザインで知られるハンス・ムートたちがデザインしたR65LSなどが代表作。いかにも同じイメージを漂わせたスズキGS650G(GSX1100S・KATANAの前身)を見ても同じ感性をみてとれる。
そんな熱き歴史をどことなく漂わせるR 12 Sの、クラシカルというよりトラディショナル・ファッションのパッションが、最新パフォーマンスバイクにはない魅力だろう。

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基本スペックはR12 nineTと変わらない

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R12 nineTをベースとするため、エンジンはビッグボア101mmに73mmのショートストロークで水平対向(ボクサー)2気筒の空油冷、1,169ccから109HP(80kW)/7,000rpmと115Nm/6,500rpmのスペック表記。
フレームなどもR12 nineTと変わらないが、ホイールがスポークのワイドアルミリム(チューブレス仕様)とトラディショナル感をいっそう際立たせている。
それでいて車重は220kgと外観から感じる巨体の割には重くない。シート高は795mmで足つきも悪くないのはR12 nineTで立証済みだ。

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サスペンションはフロントがφ45mmの倒立フォークで、リヤサスはシャフト駆動のトルクリアクションを抑制するパラレバー方式。
ラジアルマウントのキャリパーなどブレーキにも奢っていて、最新のコーナリングABSが機能する。
またパワーシフターやグリップヒーターも標準装備されている。

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ボクサーの、左右へシリンダーが突き出た水平対向2気筒という、超個性的なエンジンはそのカタチからまさにヤジロベエ効果で信じられない安定性を誇る。
さらにクランクシャフトより上に、質量や重量のあるエンジンパーツが存在しないメリットで、おそろしいほどの低重心が醸し出す軽快なハンドリングは、試乗しないことには想像もつかないに違いない。

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R 12 Sは日本での価格や発売時期は未定。ただBMW Japanでは既にHPで販売車輌としてライイナップしているので、興味のある方はお近くのBMWディーラーへお問い合わせを!