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右足をシートに引っ掛けない跨がり方【ライドナレッジ086】

Photos:
藤原 らんか

スポーツネイキッドの高いシートカウルが邪魔に!

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ネオクラシックや旧車のフラットなシートであれば、気にもならなかったのが跨がるときの右足。
数の多いスポーツネイキッドは、スーパースポーツと同じようにタンデムシートを一段高くするシートカウルがあって、これが跨がるときに右足を引っ掛けやすい。
とくに年配のライダーだと、身体が硬くなって右足を上げにくかったりするのも一因だが、もっと妨げているのがシートカウルに右足が当らないか、確認のため顔を後ろへ振り向こうとする動き。身体の体勢からこれでは足が上がりにくくなって当然だ。
真新しい愛車にブーツで傷をつけたり汚したりしたくない気持ちからだが、これでは跨がるたびに走る前から疲れてしまう。

後ろを見ずに顔を低く前に突きだすアクションでクリアできる

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そこで試して欲しいのが、後ろを見ないで上半身を伏せ気味にして、顔をメーターすれすれまで低くしながら前に突きだすアクション。
こうすれば、身体の柔軟性がなくなりつつある年配ライダーも、意外なほどカンタンにシートへ右足を引っ掛けずに跨がれる。
シートカウルをブーツで傷つけたり汚したりが心配なら、シートカウルにタオルを巻いたりテープで覆うなどして試してみよう。
コツは顔を低く、前のほうへ両肩からグンと大袈裟に思えるくらい突きだすこと。

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これは跨がるときだけでなく、降りるときも同じように、両肩を含め顔をグンと前のほうへ大袈裟に思えるくらい突きだしながらアクションすると、右足がシートカウルに触ることなく驚くほどスムーズにできる。
ツーリングへ出掛けるとき、スタートからヨイショとばかりひと汗かいてしまい、途中の休憩や食事も乗り降りが大変で疲れると感じる年配ライダーは少なくない。
颯爽とした身のこなしを習慣づけてしまうのがお奨め。