料金所の停車は30cm行き過ぎたらバックが必要!?
たとえば地下駐車場入り口のチケット発行機や、出口の料金支払い機、こうしたゲートのある料金所で停車するとき、何かの拍子で30cmほど行き過ぎると、機械に手が届かないためバック(後退)する必要に迫られる。
そして高速道路はETC機器のおかげで料金所の停車が必要ない状況が増えたとはいえ、地方の現金で通行料を支払う機械のゲートや、ETCがついてないバイクに乗ったとき等々、このうっかり停車位置がズレてしまった経験があるはず。
そんなとき、サイドスタンドを出しバイクから降りて、料金の支払いを済ませてから、またバイクに跨がるのが実は手っ取り早かったりするのだが、そこまで時間をかけていられない気持ちもあって、跨がったままバックしようと思うのがフツーだ。
やりがちなハンドルで引っ張ったり両足を突っ張っても意外に動かない!
この跨がったままバックというのは、日常やらない動作のひとつ。
慣れてないので、つい反射的に両足をついたままハンドル持つ両手で引っ張ったり、ついている両足で突っ張って跨がっているシートごと後ろへズラそうとしがちだ。
これ落ち着いて考えればわかるのだが、バイクを動くような作用を与えてないので、僅かズレたと思ってもチカラを抜くと元に戻ってしまったりする。
落ち着いて片足で押して移動、何とチカラ要らず!!!
実はコレ、意外なほどカンタンなコツがあるのだ。
まず落ち着いて片足だけつく。
どちらが良いかは軸足(一般的に左足)なのか利き足(フツーは右足)のほうがやりやすいかは事前にチェックしておこう。
たとえばそれが左足だったら、地面についたまま踵を浮かせ、つま先立ちになるまでズルズルっと後ろへズラし、地面をグリップして前に蹴るカタチでバイクを後ろへプッシュするのだ。
呆気なく、しかもチカラ要らずでバックできるはず。
このときシートに体重がシッカリ載っていることが大事。
両足ついてシートから腰が浮いている状態では車体をプッシュできない。
また地下駐車場などでありがちな、軽く下りの傾斜がある場合は、後ろへズレたらフロントブレーキで一旦停止させ、また同じ繰り返しでバックしよう。
そしてギヤをローに入れたまま、キルスイッチでエンジンを停止。
これで両手をハンドルから放しても、バイクは止まったままなのでポケットを開けたり支払ったりが跨がったまま可能だ。
実はこの片足で漕ぐ感覚、身についているとちょっとの移動とか便利に使えるので、キャリアの浅いライダーはぜひ練習しておこう。