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完璧ハンドリングをレーシングマシン構築方法で開発する高次元ノウハウ!【ライドナレッジ172】

Photos:
MV Agusta,ヤマハ発動機,真弓悟史

乗りやすい!は何を評価?どこで感じる?

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バイクに試乗したとき、ひと口に「乗りやすい」といわれることが多い。
半クラッチの発進がカンタンにできたり、四つ角を大回りせず曲がれたり、ブレーキが怖くなかったり、足つきの心配がない等々、緊張せずに走れると大まかに誰もがこの「乗りやすい」を口にする。

ただどんなところを「乗りやすい」と感じたかを汲み取ることはむずかしい。
「乗りやすい」のはネガティブではない証しだけれど、良かったのか楽しかったのかまで伝わってはこない。

これがスポーツバイクとして「乗りやすい」のか「楽しい」のかとなると、バイクによって意外なほど大きく違っているのは、あまり知られていない。
スポーツバイクは、操る楽しみが価値の大きな部分を占めるはず。
実はもっと緊張せずに楽しめる世界があるとしたら、そこにメーカーや機種によって追求度が違うとしたら……まさにそこを最優先に開発を続けてきたのがMVアグスタなのだ。

速さと乗りやすさが共有する部分、
ビギナーとプロで共有できる部分

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MVアグスタといえばスーパースポーツを得意とするブランド。
そんなに尖ったメーカーのバイクは、キャリアや度胸がないと乗れない、そう思いがちだ。

しかしMVアグスタの追求度は半端ない。
たとえば速く走れるマシンは、プロが乗ったときリスクを探るような乗り方が必要ではハナシにならない。

つまり、いきなり特性が急変するようなチューンでは安心して攻められないからで、この安定した特性が最優先課題。
速いマシンは乗りやすいのが基本だ。

それをどうしたら構築できるか、たとえば直立から20°ほどリーンしたとき、もしくはそこから30°までリーンしたとき、その手応えや足応え、もしくは方向を変える回頭性やグリップ感など、プロはそれぞれのキャリアで評価センサーがあって、違和感などすぐに感じとれる。

対してビギナーには、もちろんそんなセンサーはあるはずもない。しかし熱い冷たいと同じで、一定に感じてたモノが急変するのに対しては、むしろ敏感に感じとれる。
つまり安定した特性であれば「怖くない」ように感じられ「乗りやすい」と思えるわけだ。

レーシングマシンはコーナリングへのアプローチ最優先
2スト250だから市販車同時開発が可能だった?

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実は1988年ごろレーサーレプリカ全盛で、エスカレートの挙げ句、レーシングマシンと市販スーパースポーツを遂に同時開発するまでになっていた。
ご覧のヤマハTZ250とTZR250の関係もこの同時開発で、ライバルのホンダもRS250RとNSR250Rを同時開発していた。

レーシングマシンはいうまでもなく、コーナリングへのアプローチで扱いやすさを最優先する。
そのためにアクションの中心となる重心位置として、エンジンの搭載位置やそこからの前後輪トの位置関係、さらにはフロントフォークの角度など全体のディメンションのバランス設定が善し悪しを決定する。

2スト250ccはエンジンもコンパクトで、こうした手法を妨げる大きな補機類もないため、まさにレーシングマシンと同じハンドリングを構築できる。
その結果、多くのライダーがコーナのシチュエーションにかかわらず、バランスの良い高度な乗りやすさを楽しめたのだ。

市販車はエンジンのカタチからコーナリング最優先に構築しにくい!

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ところが4ストロークエンジンで、様々付帯する条件も増えてくる大型マシンとなると、エンジン開発で必須になるカタチが初めにありきで、これを支えるフレームも補機類やサスペンションと干渉しない工夫が必要になる。
ところがMVアグスタは、車体の理想のデメンションが先に決められ、エンジンはこれにハマるカタチで設計される。

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このビッグマシンでまさかのレーシングマシン開発と同じ構築で設計されるところが、MVアグスタ最大の特徴だ。

そのため3気筒エンジンはシリンダーの背面にクラッチを配置、変速ミッションを縦に配列したり、クランクシャフトにアイドルギヤを介して逆回転として加速のウイリー防止など、MotoGPマシン並みのハイエンド追求設計。
そしてクランクシャフトのセンターから僅かに後ろにある重心位置は、他の追従を許さない超々正確なフロントのアライメントのおかげで、常にニュートラルなステア追従できる乗りやすい設定にされている。

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このため、ピークのハイパーな高回転域まで回さなければ、それこそ1980年代の2スト250レプリカのような、前輪を意識せず安心して身をまかせるライディングが楽しめるのだ。

大排気量でレーシングマシン構築を達成できる唯一のブランド!

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もちろん他社にもスーパーバイクなど、レーシングマシンを前提に設計した高度なレプリカが存在する。
ただエンジン設計から車体優先は不可能で、そこに端を発した事情が重なり、シンプルな構成のディメンションに近づけてはいるが、そこにはどうしても妥協が介入する。

対してMVアグスタならではの、構築からして完璧なハンドリングの世界は独壇場ともいうべきレベルだ。
どれほど安心感があって、スロットルを開け過ぎなければ、緊張せずに楽しめるライディング……こればかりは、乗ってみないと感じられない。

そんなMV AGUSTAを試乗しながらレクチャーもうけられるTest Ride Pleasure Dayを開催!

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そんなMV AGUSTA ならではの世界をぜひ知ってもらいたいと願う、MV AGUSTA ディーラーの「volto」が試乗会を催すこととなり、そのお手伝いをさせて頂くことになった。
試乗コースをご一緒させて頂きつつ、必要に応じてライドレクチャーの手ほどきもしながら、MV AGUSTAのパーフェクト・ハンドリングを体験して頂く企画だ。
限られたスケジュールなので試乗は抽選によるため、またのチャンスも検討中。
まずはお問い合わせを!

【開催概要】
◆主催 :volto
〒259-0131 神奈川県中郡二宮町中里1013-5
TEL 0463-73-5417
◆後援 :KTMジャパン ◆協賛:RIDEHI
◆募集ユーザー:MVアグスタのご購入を検討されている方
◆試乗車輌:F3、SUPERVELOCE、DRAGSTER
◆開催日:2023年12月16日(土曜日)
◆定員:6名、1グループ2名 3グループに分けてのご試乗
※応募多数の場合は抽選とさせて頂きます。
◉第1グループ:9:00 受付 試乗時間:9:45~10:45
◉第2グループ:11:30 受付 試乗時間:12:15~13:15
◉第3グループ:14:00 受付 試乗時間:14:45~15:45
◆試乗コース:小田原近郊で一部ワインディングを含む
◆参加費用:¥5,000(燃料費、保険代込み)
◆応募方法:
◦ お名前
◦ ご年齢
◦ ご住所
◦ お電話番号
◦ 試乗ご希望時間
◦ 試乗及びご購入をご検討いただいてる車種
上記をご記入のうえ、haggy@volto.jp までメールでお送りください。

詳しくはvoltoのHP(BlogもしくはFacebook)でご確認ください。